グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

引きこもりと無職の間

このブログを初めて一年以上になるが、どうも自分の状況をうまく説明できなくて困る。何が困るかというと、ひきこもりと無職の間をあらわす言葉がないから困る。つまり、無職よりは深刻だが引きこもりよりは深刻でない僕みたいな人は、自分を何と言えばいいのか分からない。これまで何で困っているのか自分でもよく分からなかったのだが、やっと分かった。

ひきこもりは無職の一種なので引きこもりを無職と言っても間違いはない。しかし、無職と言う言葉は普通、働けるのに働いていない人、というイメージで使われることが多い。軽犯罪などで逮捕されて、テレビで報道される無職というのはそういう意味で典型的な無職と言える。無職が本当に働けない理由がないならばとっくに働いているはずで、理由がないのに無職、というのは理不尽な言明だが、とりあえず昔ながらの無職のイメージというのはそのようなものだと思う。

しかし、すくなくとも僕はそのような無職ではない。テレビで報道されるような悪いことをやる元気なんてどこにもないからだ。僕が引きこもっているのは健康と体力の問題が大きい。以前よりはかなりマシになったとはいえ、何をやってもすぐ疲れるのは基本的に変わらない。よく、格闘ゲームとかでゲージが一杯にならないと出せない必殺技とかがあるけれども(ゲームをやらないので詳しくは知らないが)、普通に社会生活を送るのにはまだゲージがたりない感じだ。昔患った精神疾患もまだ残っている。

その一方で、僕は引きこもりというわけでもない。そこまで深刻な状況ではない。深夜にならないと外出できない、ということはないし、万が一誰かに出くわしたら、と心配したこともない。まあ、会わないならに会わないに越したことはないが、会ったところでどうということはない(ちなみに、そのようなことがあった例はここ十数年で一度もない。今後もないだろう)。

精神状態を知るためには睡眠のパターンが重要な目安になるが、僕は昼夜逆転していない。朝8時には普通に起きている。だいたい朝の5時から7時の間くらいに起きている気がする。働いているわけではないので朝起きる時間を意識しないで暮らしているわけではないが、昼過ぎに起きると言うことは絶対にない。多分、無職の中でいえば精神状態はいい方だと思う。

本当に家から一歩も出られないとか、深夜にならないと外を歩けない、みたいに外に出たくても出られない人を本物のひきこもり、心身ともに「健康」なはずなのに働く意欲だけがない人を本物の無職とすると、僕は本物の引きこもりでもなければ本物の無職でもない。引きこもりといっても違うし、無職といっても違う。このブログのタイトルが「グローバル引きこもりブログ」なのもそのためだ。グローバルに引きこもるとなると、引きこもりであるようでもあり、ないようでもある。

もっとも、先ほど引きこもりと無職の間といったけれども、幸か不幸か?僕の立ち位置は昔と比べたら相当本物の無職の方に近づいてきている。もちろん、これは以前と比較すればマシになったというだけの話で、冷静に考えると本物の無職とはまだ相当な距離がある。まあ、当分の間は無理をせず、家でやらないといけないことをやってればいいかな、という感じがする。有意義に引きこもれないレベルならば外に出てもまったく通用しないだろう。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。

新春初売りをしている家電量販店で気になったもの

新年ということで家電量販店の初売りを見物しに行った。

特に買いたいものがあるわけでもないし、買いたいものがあったところでカネがない。値段を見ても特に驚くような値段になっている商品があるわけでもなかった。

しかし、久々に家電量販店の店内をまじめに見て回ったこともあって、いろいろ勉強になったし、世の中の進歩を改めて感じた。ここで個人的に気になった商品を紹介したいと思う。

有機ELテレビ

初め有機ELテレビが販売されたときは、まあこういう高価なテレビを買う人もいるのだろうなあ、何だかんだでプライベートではテレビの前で過ごす時間が一番長い人が多いんだろうし、とまるで人ごとだったが、技術の進歩は有機ELテレビの世界も例外ではなかった。

ついこの間まで50万ぐらいだとおもっていたら、もう30万。まるで、あっという間に分裂する放射性物質半減期のようである。パナのTH55EZ950が339,800円、東芝の55X910が318,800円、ソニーのKJ55A1 419,880円だった。これはもう、昔の32型の液晶テレビと同じくらいの価格である。

このところ有機ELの製造は韓国が独走している。しかし、日本側が反撃に出るのは間違いない。今、韓国は真空内で蒸着することで有機ELを製造しているらしいが、日本側は蒸着する代わりに樹脂を印刷することで有機ELを製造するプロジェクトが進んでいる。よくわからないが、樹脂なので3Dプリンターがものを印刷するように有機ELを製造できるのだろう。そのうち製造コストで液晶より安くなると思う。

技術が進歩するということは、以前よりも高性能なものが安く流通するようになるということである。もし技術が進歩しなければ値段は同じなわけだが、テレビの場合はどんなに画期的な技術でもそういうことはないのだな、と実感した。

ウォークマン

ものや情報であふれる世の中になって逆にわかったことは、本当に必要なものはそれほどない、ということではないだろうか。ある意味、無いという事はあるという事よりも価値がある。

みんながスマートフォンを使うようになるとウォークマンなんて必要なくなるのではないかという気がする。確かに、機能的に(詳しくは知らないが)ウォークマンでできる事はスマートフォンでもすべてできるので、それならなにもかもをスマートフォンですませたほうがいい、と考える人は多いだろう。

しかし、本当に音を聞くことに集中したい人にとってウォークマンは相当に存在価値があると思う。つまり、ウォークマンを使うことで音を聞くという精神状態に持って行けるのである。語学の勉強などであえてウォークマンを使っている人は結構いるのではないだろうか。

ウォークマンならばスマートフォンの電源を切った状態で音を再生することもできる。そして、スマートフォンの電源を切るということ自体が音に集中するための重要な儀式になりうるのである。

ある意味、今のような時代だからこそウォークマンのような機械は必要なのだと思う。

ヘルシア

なべの形をしたヘルシアがおもしろい。どうもヘルシアというのは水蒸気調理という新しい調理方法ができる機械らしいのだが、まず、この水蒸気調理でどれくらい料理がうまく調理できるのかが気になる。

さらに、なべ型のヘルシアは材料を入れたら自動的に調理をするというのもおもしろい。たしかに材料をいれたら混ぜるだけの料理はたくさんあるわけで、これらの料理の調理方法は自動化できそうだ。料理の自動化にはいろいろな可能性があると思った。

なべ型のヘルシアみたいな機械があれば、三日間ぶっ通しで煮込む、なんてこともできそうだ。ヘルシアはガスではなくて電気をつかう。このような調理方法ができるのはたしかに大きい。それからヘルシアは圧力なべである。どうも電気圧力なべというジャンルがあるらしいのだが、圧力なべをこういう形で家電の世界に持ってきたというのは意外性がある。圧力なべを買うのは抵抗があるがヘルシアならば、というのはあり得る流れだ。

とにかく、いろいろな意味で未来の家電であるという印象をもった。なべ型のヘルシアは五万くらいするのだが、時間を節約したい、うまいものを食うためにはカネを惜しまない、という人は買うだろう。なべのヘルシアとレンジのヘルシアはできることが違うので、両方持っている人も相当いそうだ。

まとめ

色々な面で世界は進歩している、といわれるけれども、家電量販店に行くと時代の進歩というものがよく分かる。もうこれ以上新しいもののは出てこないように思えても毎年新しいものが出てくるし、昔からあるものでもいつの間にかびっくりするほど性能が上がっていたりする。今年も消費者には思いもよらない製品が発売になることだろう。今年の家電業界がどのようなものになるのか楽しみである。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。

勉強の環境をつくる

今年の目標は、一言で言って「勉強する環境を作る」ということだ。

これまで自分がやってきたことを振り返ると、本当にびっくりするほど勉強していない。もちろん勉強をしないならしないなりに学ぶことがあるので今までやってきたことが無駄だったとは思わないが、世間が考えるような勉強はなにもやっていない。去年だけの話ではない。本当にまともな勉強はもう何年もやっていない。

引きこもりなのだから勉強する時間はいくらでもあるはずなのに何でこんなに勉強しないのかというと、まずそもそもにして勉強する環境がないことに原因がある。たとえばいま、僕の部屋には机がない。あるにはあるが、ノートパソコンを置いているのでノートパソコンを使った作業以外のことができない。そして、もう一つの机を置くにしても、そのために片付けをしなければいけない。そんなこんなで、はやく机を置かないといけないな、と思いながらもう何年も経っている。

プログラミングの勉強も完全に止まってしまっている。もう何もかもがおっくうで、処理系をインストールするのもフレームワークをインストールする気が起こらない。そんなものはクリックを何回かするだけ、あるいはコマンドラインをコピペするだけでインストールできるのに、なぜかこんな簡単なこともできないのである。しかし、処理系もフレームワークもインストールしないとなると、プログラミングの勉強は当然できない。正確に言うとできるにはできるが、時代に追いつかない。

そういうわけで、今年は勉強する環境を作ることを最優先の目標もしたい。実は、部屋に勉強用の机を置けるようにするために、去年から部屋を片付けている。なかなかはかどらないのだが、とりあえず断続的に続けてはいるのでそろそろめどが立ちそうな状況だ。プログラミングに関しても、去年の年末に処理系やらフレームワークなりを色々とインストールした。

一度勉強の環境さえつくってしまえば勉強すること自体は普通にできると思うので、今年はいろいろこれまでできなかったことをやっていきたい。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

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エントリーのタイトルでこの一年を振り返る

今年もいろいろな事があったような気がするけれども、一年と言うと長いようでもあり短いようでもあり、いまいちつかみどころがない。そこで、今年の書いたブログのエントリーのタイトルを一覧にして、今年はどんな年だったかをふりかえってみようと思う。

 

2017年の抱負
英語が分かると正月が楽にすごせる
金持ちとケチ
収入が増えてもカネを使う力が増えるわけではない
久しぶりにタクシーに乗って感動
ブログのアクセス記録を見てるヒマがあれば記事を書いた方が良かったかな
まとまっていない時間の重要性
自然体でないブログは消えやすい
英語教育の諸悪の根源
オバマの退任演説を見た
激安スキーツアーと資本主義の困難
一度にいろいろな事に意欲をもちたい
ブログをやっていて実感するブログの威力
Twitterはいますぐ有料で過去ログを読めるようにしろ
Twitterの過去ログの読み方を教えてもらった!
一日のPVが一日だけ6,000になって思ったこと
トランプの就任演説を見た
努力が出来ないのは努力が可能だということが認識できていないから
大統領就任式の観客数を大はしゃぎで報じる愚かなリベラル派
インドで134ルピー儲けた

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

トランプ政権の入国禁止令
ルーブル美術館でのテロとその影響
ワシントン州連邦地裁の大統領令差し止め
中国と開かれた社会
なぜ中国人とアメリカのリベラル派は相性がいいのか
どうもブログが政治の話ばかりになる
急いでやってもゆっくりやっても、結果は変わらないような気がしてきた
なぜ日本人は英語を話す時にキョドりまくるのか
英語をキョドらずに話す方法
新しい日本が始まるのはいつ頃になるか?
なぜ「英語を勉強して損した」という話を聞かないのか
英単語10,000語を覚えるのにはどれくらいかかるか
3,000語で英語しゃべれるの?
3,000語でどこまで英語が話せるか
学生が勉強するようになると何かいい事あるの?
アメリカでの東アジア人に対する反感
AI時代に有利になる学部はどこか?

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

AIと大学無償化
できるはずの事と実際にできる事との差が大きすぎる
マスコミとファクト
ブログの記事の理想の長さ
英語の学習を学校でやることの難しさ
英語の教科書はぜんぶマンガにしたほうがいい
野菜系のスムージーを買ってみた
コミュニケーション能力重視と終身雇用
一日だけネットから距離をおいて分かった事
毎日ブログを書く方法
桜の開花予想
ビジネスに効く映画
読者からすると、短文のエントリーというのはどうなんだろう
ブログのおかげで孤独感ゼロで生活している
150記事書いた

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

「ロシアゲート」はどこに行くか
人文学は社会にとって迷惑か?
Google翻訳を使って三ヶ月フランス語を勉強した
紫芋のスムージーを飲んでみたら予想以上にうまかった
フランス大統領選挙
常盤貴子のフランス語の語学番組
今の幕府に忠誠を誓うのは馬鹿馬鹿しい
もし受験生のときに「地元で進学したら月に十万円あげる」と言われたら、どうする?

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

不言実行するならば意識高い系でも構わないと思う
フランス大統領選挙とアンシャンレジームの行方
事後的に大統領選挙の結果をねじ曲げようとするアメリカのリベラル派
経産省の「不安な個人、立ちすくむ国家」という資料を読んだ
経産省のメディアに対する認識はおかしくないか?

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

経産省が教育の自由化を言わないのはおかしい
経産省のレポートとネットでの反響
中国もロシアも核兵器を持っているのに、なんで北朝鮮の核に限って問題なのかよくわからない
北朝鮮のミサイル開発と「宇宙事業」
みんな選択肢を増やそうとして生きているけれども、選択肢というのは増えるものなんだろうか
カールが東日本で無くなったのは、明治の健康志向が行き過ぎたからではないか?
ポテトチップスなどのスナック菓子を素手で食べる人がいるのが信じられない
山月記」はそんなに優れた作品なんだろうか?
山月記」はバズを狙って書かれた作品だと思う
国語の授業で「山月記」をどう取り上げるべきか
山月記」を読み飛ばさずに読んでみた
山月記」に出てくる謎の用語まとめ

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

山月記]無料で読める中島敦の作品まとめ
またブログのアイコンの設定をし忘れた!
小林麻央と女子アナの不思議
教育行政の無責任体質と「教員不足」
日本の小中学生の学力が高いのは良い事か?
日本の教育と「Made In Japan」
ブログを書くよりアルバイトをする方が価値がある、とは言えないと思う
夜、20年くらい前に卒業した中学校に行った
炎天下でコーラを飲むとうまい
日本人が英語をペラペラ話すようになると、日本は夢の理想国になるんだろうか?
人生における助走期間と本番について
ブログを書くのが面倒
スナック菓子を食いながらコーラを飲むとうまい 

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

ブログを続けるのに必要な事
生まれて初めてビックマックを食べた
書経験者
全国高校野球選手権明徳義塾6-3日大山形
アラフォーからの成長
夏本番はいつか?
手軽に野菜と果物が取れるうまい缶ジュース「野菜生活100 地産全消 果実めぐり」
産経新聞の日本語が何でおかしいのか分かって衝撃を受けている
仙台育英 2-1 大阪桐蔭
広陵 10-4 仙台育英花咲徳栄 10-1 盛岡大附
夕張の財政破綻ベーシックインカム
天理 9-12 広陵東海大菅生 6-9 花咲徳栄
夏の甲子園 決勝 広陵 4-14 花咲徳栄
「甲子園」は部活である、という事を忘れるべきではない

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

意識高い系が、よく英語の学習に失敗する理由
基本的な英単語を知らずに英会話をしようとするのは、会話の相手に失礼である
学校に行かない子供は何をするべきか?
ブログと現実逃避
単純労働者と引きこもりのブロガーはどちらが孤独か?
ここ一年、努力の9割以上をブログに使った気がする
10年くらいBBCとかCNNしか見なかった
結局は時間で決まる
歳月について
阿部一二三
生徒と教師の学校漬け
はてなブックマークのタブを「すべてのコメント」と「はてなブロガーのコメント」の2つにしてほしい
ブログ初心者はとりあえず二桁更新をめざせばいい
高級ブランドとしてのApple
月収100万円の生き方を考える
教師は学校がブラック職場である事にどれほど責任があるか
今年もあと100日で終わる
AIがあっても英語学習の必要性は絶対になくならない
子供の「国語力」の低下はどこまで適応か?
読解力と、論理的な判断能力の有無には何の関係もない
中高生の読解力テストは間違うのが当然だ
弱っていると楽な方に流されやすくなる

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

完全に秋になった
ブログを書きたいように書くようにした
政治に飽きた
朝は水を一杯飲むだけにしている
財界と英語教育
腹筋ローラーの話を聞くたびに思うこと
なぜ官僚・政治家・学者・財界人は消費税が大好きなのか
選挙と広告
広告とブランド
リベラル思想と「免罪符」
ブログはたまに読んでもらえるくらいでもいい 

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

英語を勉強するには辞書なしで英語が読めるようになる事を目標とすればいい
子供の教育とテレビ
日本シリーズの感想
勉強に関する匿名ダイアリーを読んで思ったこと
ネットをやっているとつくづく「タダほど高いものはない」と思う
テストで得点するために「頭がいいこと」は十分条件に過ぎない
日本社会の「生産性」と睡眠不足
もし体育の授業が筋力トレーニングだけになったらどうなるだろうか
情報と未来の自分

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

ベーシックインカムは国民に対する投資と考えるべきだ
言論の自由と比べたらヘイトスピーチなんてどうでもいい
投資を奨励する税制から消費を奨励する税制に転換すべきだ
イラク戦争と「ロシア疑惑」
これまでネットしてた時間を全部他のことに使ってたらどうだったんだろう
日本人の英語は幼稚だから問題なんだと思う
「歴史戦」と英語
国際交流って意味あるんだろうか?
ロシアの「愚行」とイメージ戦略
歴史になりつつある過去
なぜ新自由主義はうまくいかないのか
CSは正しい
少なくとも岸勇希氏は、はあちゅうに馬鹿にされてない
才能があるということは、やめられないということだと思う
スマートフォンと全国制覇
ドラフト特番
金融機関の営業とAKB商法

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧 - グローバル引きこもりブログ

 

こう一覧にしてみると随分書いたな、という印象だ。計算したら164記事書いていた。

(+ 20 17 15 8    5 12 13 14    22 11 9 18)
=>164

いろいろなテーマについて幅広く書いているなあ、と思うが、逆にいったらその場その場で脈絡もなく興味がある事に取り組んでいるだけで系統的な努力はほとんど行っていない。それでも取組んだ分の成果はコンテンツにある程度反映されていて、まあ自分で読む限りではなかなか面白いものがかけたと思う。

それから、エントリーのタイトルを見ていて改めて思うのは、全体的に生活がブログを書くことに偏っている。というか、去年まともに取り組んだものはブログを書くことくらいしかない。これからはブログを書く以外の事にも力をいれていきたい所だが、これは言うのは簡単でも実行するのは難しい。毎日普通に生活をしているだけで書きたい事は山ほど出てくる。来年はどうなるだろうか。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

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金融機関の営業とAKB商法

日本シリーズの録画をもう一度見ていたのだが、そこで流れていた三井住友銀行の資産運用のCMってあらためてすごいなと思った。堺雅人が演じる銀行員が来店した老人を接待するCMだ。

 

堺雅人「お待ちしておりました」

老人「いままで、関心がなかったんです。投資や運用なんて」

堺雅人「はい」

老人「正直、今でもよく分からなくて」

堺雅人「では、守る運用から、始めてみませんか?」

老人「とにかく、大切にしたいんです。自分だけのお金じゃないんで」

堺雅人「(やたらと決然とした表情で)はい」

(ナレーション)まるごと話せる人がいる。三井住友銀行、窓口相談受付中。

 

とまあ、こんな感じのCMなのだが、その顧客の老人が、なんというか、いかにも気弱そうで、しかもさみしくて誰かと話したくて仕方がなさそうな感じなのである。とにかく、全身からさみしさがにじみ出ている。そして、肩書とかブランドがないと相手にしないが、肩書とかブランドには簡単に騙されそうな雰囲気なのだ。

一言で言って、いかにも金融機関のカモになりそうなタイプである。ほとんど金融機関の営業がイメージする理想の顧客を表現したものと言っていいだろう。今年は「まるごと話せる人がいる」というコピーだったが、去年はもっと露骨だった。たしか、「話したいのは、お金の事だけじゃなかったんだ」というコピーだったと記憶する。

三井住友銀行が提案しているビジネスは、従業員が話を聞いてあげるかわりに運用額の何パーセントかをいただく、というものだ。これはAKB商法と同じようなものである。ここでは、従業員は「推しメン」のようなものである。ファンがAKBのアイドルにカネを費やすほどアイドルが出世するように、客が従業員が薦めるままに金融商品を買うほど従業員の成績は上がるのだ。

個人的には、本当に「守る運用」をしたいならインデックスファンドでも買っておけばいいのだから、三井住友銀行などにはぜったいに行ってはいけないのではないかと思う。三井住友銀行がどのような金融商品を売っているのか僕は知らないが、三井住友の社員の給料分がどっかり引かれるこれらの金融商品がリターンと安全性の面でインデックスファンドを上回るのはほぼ不可能だろう。

僕はこういうビジネスを詐欺だと非難するつもりはない。AKB商法がそうであるように、こういうビジネスが提供する価値というのはカネには換算しにくいのである。 それに、確かに将来が心配だからといって、少しばかりのカネを稼ぐためにとんでもないリスクをとる有様は見苦しいものであるが、そういう連中から巻き上げられたカネは他の事に使われる。現に、日本シリーズをテレビ中継するための費用の一部は、銀行がこの手の情弱老人から巻き上げたカネによって賄われているのだ。

まあ、金融機関から夢を買うよりは(どうせその金は海外などに投資されるのだろうから。途上国への募金とでも考えるべきか)飲み食いかなんかで使ったほうが世の中にプラスになると個人的には思うのだが、世の中は昔からこんな感じで回っているというのも事実だ。余計な事を考えず、日本シリーズの中継だけ見ていればいい、という所であろうか。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

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世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。

ドラフト特番

プロ野球のドラフト会議の開催にともなって、今年もドラフト特番が放送された。はっきりいって見るに堪えない番組だったが、選手の側からするとドラフト会議とはどのようなものなのかを理解する上ではなかなか興味深い内容だった。正直、番組をみてドラフトのイメージが随分変わった。

まず番組を見て思ったのは、僕はこれまでドラフトで指名される側の(あるいはプロ志望届を出して指名されない側の)ことは何も考えていなかったな、ということだ。つまり、僕はプロ野球選手になりたい選手がどれくらいプロになりたいのか、よく分かってなかったのである。この番組をみて、プロになりたい人というのは本当にプロになりたいんだなあ、という当たり前のことが初めて理解できた。

それはどちらかというと、プロ志望届を出した選手よりはむしろ家族の様子から伝わってきた。中継カメラの前でテレビを見守る母親などはもう、ハンカチを手にして待ち構えているのだ。そして、指名があってもなくてもそのハンカチで泣くのである。案外、そのハンカチは番組のスタッフから渡されたものかもしれないが、とにかくその勢いには圧倒される思いだった。

そのようになるのはもちろん子供の成功を願う親の気持ちがあるからだが、どうも家族が払ってきた犠牲が馬鹿でかいというのもあるようだ。番組に紹介された例でも、親が子供をトップレベルの野球選手にしようと熱中するあまり、家業を潰したり家庭が崩壊したりしている。野球をやるというのは金銭的にもたいへんで、貧困家庭だと少年野球の遠征費用を大変な思いをして捻出しているのだ。

この特番を見て改めて気づいたのは、野球ビジネスにおける貧困の影である。番組で中継された家族では選手の姉や妹も出てくるのだが、それがかなりの確率で茶髪である。しかもその茶髪は美容院で染めたものではなく、安物のブリーチ材で自分で染めた感じの茶髪である。髪の先の方だけ色がやたらと明るくなっているし、髪の先がバサバサして箒(ほうき)のようになっている。体系もなんだかみんなぽっちゃりしていて、食生活も世間では「不健康」といわれているようなものであることが推測される。服装もだらしがなくて、これでテレビにでるの?といいたくなるような服である。要するに、ネットなどで流れている「下層」出身の女性のイメージそのまんまなのである。

僕はハングリー精神なんて昔の話だと思っていたが、ドラフト特番を見て、世の中にはプロの世界で大活躍してどん底の生活から脱出したい、大金をもらって豊かになりたい、と思っている人は案外たくさんいるんだろうなあ、という印象をもった。なにせ、ドライチで指名されたら遠征費用を恵んでもらってまわるような貧困家庭にも一億ちかい大金が転がり込むのだ。目の色がかわらない方がおかしい。そして、そういう執念が少なからずプロ野球の世界を動かす原動力になっているのだ。ドラフトとかで「何位以下なら社会人」という選手がいるのも分かる気がする。ドラフトの順位で契約金が違うからだ。

野球の世界で成功してどん底生活から抜け出す、というのは、貧困層がギャンブルにはまるのと同じメンタリティーを感じないでもないが、プロに行かないまでも、野球の実績でインフラ系の優良企業に入ったり、有名大学に進学したりして貧困から抜け出す、というような成功例は無視できない数あるだろう。そして、そのような成功を意識しながら野球に取り組んでいる「球児」は沢山いるのである。

しかし、野球で成功するというのは並大抵のことではない。プロ野球選手と簡単に言うが、(育成を考えなければ)12球団が六位まで指名するとして72名ほどしかドラフトにかからないのである。高校、大学、社会人の野球部で野球をやっている人の数を考えると、とんでもない倍率である。

今回のドラフト特番では、取り上げられたのに育成ドラフトにもかからなかった選手がいて、古田敦也氏がこわばった顔で「今回は残念な結果になったようですけれども、実は僕も全く同じ境遇で・・みんなに集まってもらって雛壇を用意してもらったのに結局指名されなくて・・今は悔しいし、恥ずかしい気持ちでいっぱいだと思うんですけど、これは将来生きる上で必ずプラスになると思うんで・・これからも頑張ってください」とコメントしていた。「ドラフト二位以下ならトヨタ自動車」といっていたという噂の古田氏とでは話が全然違うような気がするが、かなり印象的だった。それから取り上げた選手がドラフトに掛からなかった場合を想定して古田氏をスタジオに呼んだのはなかなかやるな、と思った。(その後、その選手は東芝に進むことが決まったようだ。この時期に東芝というところに多難さを感じるのであるが)。

繰り返しになるが、このドラフト特番は正直、見ていてうんざりしてくる番組である。多くのエピソードが稚拙な再現映像で紹介されるのだが、ああいう再現映像というのは本当に見ていられない。この再現映像は全部インタビューにしてほしいが、しかし野球の世界を理解する上で重要なさまざまなテーマが取り上げられているので来年も我慢して見ようと思う。

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多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。

スマートフォンと全国制覇

今年の夏の甲子園花咲徳栄の優勝という結果で終わったが、僕が興味深いと思ったのは花咲徳栄スマートフォンが使える強豪校だったということだ。

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花咲徳栄の生徒がスマートフォンを使っていたというのは個人的に納得がいく。今年の花咲徳栄は、テレビで見ていてもとても自然体だった。無駄な気負いなく完全に実力を出し切って勝った印象がある。

今年の花咲徳栄の優勝の仕方は、いかにもスマートフォンを使い慣れているスマートフォン世代のものだったと思う。多くの強豪校でスマートフォンは不安要因とされているが、逆にスマートフォンを味方に付けて勝ったのが花咲徳栄だったのではないだろうか。

その一方で、スマートフォンどころかテレビまで禁止の大阪桐蔭とか広陵はいまいちぱっとしなかった。特に大阪桐蔭は明らかに優勝した春の方が凄みがあったと思う。夏の甲子園では、確かにものすごく野球をやり慣れている感じがしたものの、凄みとなると今ひとつ伝わってこなかった。

大阪桐蔭広陵はどちらも選手を徹底的に追い込むことで知られているチームだが、勝たなければ、という気負いのために集中できなくなったのかも知れない。そういう追い込みが大一番で強さとなって出るか、弱さとなって出るかは本当に紙一重だな、と思った。

今年の夏に放送された、清宮、安田、中村を特集した番組の録画を今になって見た。

番組では履正社の監督が出てくるのだが、自分で考えて練習するのが一番勉強になるとか、猛練習させて潰れた奴は切り捨てるというやり方はよくないとか、時代に合わせて指導者も進化していかないといけないとか、桑田真澄氏のようなことを言っていた。

安田本人も世間の持っているドラ一のイメージとはまるで違っている。日本史の偏差値は70あり、他の教科の成績もよいのだという。安田は本も読んでいるようで、松井秀喜の「不動心」を何度も読みました、と言うのだ。この何度も読む、と言うところに凄みを感じるのだが、今はそういう選手が大学に行かずに直接プロに行く時代なのである。

番組では広島の広陵高校にも取材に行っていた。広陵の中井氏がまず重視するのは人間としての成長だが、その教育観はかなり昔ながらのものである。親を大事にしろとか、野球用具の整頓を徹底するとかそういうことで、練習用のユニフォームなども先輩のお下がりである。広陵の練習用のユニフォームには背中にマジックで大きく名前が書いてあるのだが、ユニフォームが引き継がれるにつれて背中の名前が増えていくのだ。

これらは確かに広陵の強さを象徴しているが、正直、ここまですると逆効果なのではないか、とも思う。生徒の中には親とわだかまりがある生徒もいるはずだが、そういう生徒に「親を大切にしろ」といったところでなんの意味があるのか。生徒にお下がりを着せるのもあまり意味があるとは思えない。そういうことが本当に人間としての成長につながるのかなあ、と思うし、逆に無駄な気負いを負いやすくなって強さという意味ではマイナスなような気がする。プロだって別にお下がりを着ているわけではないし、スマートフォンどころかヒゲまで生やしている。

野球だけじゃだめ、人間として成長しなければいけない、というのは安田なども言っていることだが、その意味するところは中井氏とはかなり異なっているように見えた。

2007年の夏の甲子園で、広陵は10勝投手と日本代表の正捕手を揃えて公立高校に負けた。そして今年は髪形をクリリンみたいにして決勝まで来たのに、スマートフォン片手に坊主なのかも分からない髪形をして甲子園に乗り込んできた花咲徳栄に負けた。中井氏が生徒のために一生懸命やっているのは間違いないが、決勝での負け方を見ると、中井氏のアプローチにはなかなか難しいところもあるように思う。

広陵には批判があって、それは先行逃げ切りを狙うチームであるというものだ。つまり、中井氏のチームは「逆転のPL」のように、絶対に負けるはずのゲームをひっくり返して世間を熱狂させるようなチームではないのである。この事は中井氏の指導方針と無縁ではないと思う。

いま中井氏は55才だが、中井氏が監督をやっているうちに広陵夏の甲子園で優勝できるのかどうかは興味深い。ここ最近の広陵は三年に一度くらい甲子園にくるので、あと3、4回くらいはチャンスがある計算になる。今後も中井氏がこれまでの方針を続けて三度目の正直になるのか、あるいは同じ事を続けて同じ結果に終わるのか。あるいは何らかの方針転換があるのか。それは誰にも分からない。

生徒を追い込むこと自体が間違っているわけではないと思う。大阪桐蔭は何回も優勝しているし、合理性や科学性を追求している履正社もまだ優勝はない。しかし、番組を見ていると、広陵の選手はどこよりも正しい生活をしているから決勝でこういう負け方をするのだろうか、と思ってしまうのも事実だ。

中井氏が監督を退任した後、次の監督が中井氏の野球をどのように総括するかが注目される。

番組では、今U-12日本代表の監督をしている元巨人の仁志 敏久氏にも取材をしていた。清宮らについて仁志氏は「気になる人がいても(欠点が気になる人に欠点を指摘されても)直さない方がいいと思います。入ってすぐにあれこれ言われておかしくなるのが一番よくない。これまで結果が出ているのだから、まずは自分の形でやってみて、それで結果が出なかったらそのときにどうすればいいかを考えればいい」と言っていたのでかなり驚いた。今の小学生の野球エリートは指導者のいうことを考えもなく聞くのは間違っている、という指導者から指導を受けているのだ。

ここでも重視されるのは「考える力」で、イマジネーションとクリエイティビティーがない選手というのは上のレベルではまったくの論外なのである。そして、このようなことをいっている指導者は仁志氏だけではないのだ。

ある意味アマチュア野球の世界は日本の未来を先取りしているのではないかと思う。あと十年もしないうちに、「指導者の言うことを考えなしに聞くのはダメだ」と考える指導者のもとで、スマートフォンを使いながら野球をやっている子供が社会の第一線に出てくるのだ。

スポーツ関係者というと、世間ではまだ合理性をまったく無視するようなメンタリティーを持っている人たちだという偏見があるが(そして、実際にまったく理不尽な事をしている指導者も少なくないのだが)、アマチュア野球でも上の方はとっくに変わっているのである。

そういう意味で、今アマチュア野球の世界で起こっていることはこれからの日本社会に相当影響すると思うし、アマチュア野球で行われている取り組みを見ていると日本の未来もそれほど悲観することはないかな、と思う。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。