グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

本当の危険

東京でコロナウィルスの新規感染者が過去最高となったらしいが、自粛をしろ!と言う声は世間で全く聞かれない。もう自粛をするだけの体力なんてどこにもないし、何をしてもコロナウィルスはどこにも行かない。自粛をしても経済苦による社会的損害が生じるだけでなんの利益もない。自粛を支持することが正義だったこれまでとは違って、もはや自粛を支持することは攻撃の対象となるリスクである。本当に危険なのはコロナウィルスではない。本当に危険なのは人である。

バイデン・石破・小池さん

この間、テレビを見ていたら自民党こと自由民主党の石破氏が講演かなんかをしているところを取り上げていた。次の総理大臣が誰になるかというと名前の挙がることの多い石破氏だが、映像を見ながら、この人が総理大臣になるなんてことがあるものかな?と思った。この印象はバイデンをテレビで見たときの印象とまったく同じものである。支持率が現職の大統領を大幅に上回っても、やはりバイデンは副大統領にしか見えないのである。コロナ騒動の真っ只中に都知事選が開催され、当然のように小池さんが当選した。政策の面ではほとんど批判しかない小池さんだが、おそらく小池さんを批判する人たちも渋々同意することが一つある。それは、小池さんは少なくとも東京都知事に見えるということだ。何が起こるのかわからないのが世の中というものだが、これだけ批判のある小池さんの圧勝は石破氏やバイデンの今後を暗示しているようにも思える。

ヤラセハウスとテレビの腐敗

出演者の自殺という最悪の結果に終わったヤラセハウスだけれども、なんだかステージ衣装を選択した出演者に盛大にブチ切れるよう制作者側から要請されたという話が出てきた。なんでも、制作者側としては木村花に張り手をしてほしかったらしいのだが、プロレスラーが素人に手を上げるわけには行かないので仕方なしに帽子をはたき落として勘弁してもらったのだという。さらに、報道によると、出演者は制作者側の演出通りに行動しなければならないという条項まで契約書にはあったらしい。ヤラセはなかった、という証言もあるものの、ヤラセがないとすると一連の流れはどうも不自然だし、やっぱり全部ヤラセハウスだと考えても特に問題はないんだろうと考えざるを得ない。ヤラセハウスに限らずテレビの世界では視聴者が知ればうんざりしてテレビなんか見る気がなくなるような話が沢山あるに違いない。ヤラセハウスが問題だと思うならば、テレビなんて見ない方がいいのかもしれない。

1億5000万円

最近話題の元・法務大臣が1億5000万円をばらまいて逮捕された事件だが、このばらまいた1億5000万円は選挙戦においてどのように機能したのだろうか?まともな人ならばそんなよくわからないカネなんかには関わり合いになりたくないわけで、押しつけられるように渡された数十万円で元・法務大臣側の候補者を積極的に支援するようになるとは考え難い。逆に元・法務大臣側の候補者を応援したくなくなると思う。しかし現にこの1億5000万円で選挙の結果がひっくり返っているから、この1億5000万円には明らかに何らかの働きがあったのである。その働きは何かを考えると、このカネは元・法務大臣側の候補を積極的に動員する理由にはならなくても、そうでない候補の選挙運動を妨害する働きはあるだろう。いくら強引に渡されたカネであるとはいえ、実際に受け取ってしまったとなるとどうしても元・法務大臣側でない候補者を全力で応援するというようなことはやりにくくなる。そのような違いが積もり積もって選挙の結果がひっくり返ることになったのかもしれない。国政選挙の結果なんて1億5000万円程度のカネでひっくり返ってしまうのだなあ、と思いもするが、ともかく悪質性を考慮すると現職議員の逮捕もやむを得ないと言わざるを得ない。

豊田真由子と木村花

経歴だけ見ると、これほど異なっている経歴はないんじゃないかと思うほど両者は異なっている。かたや例の学校法人桜蔭学園から東大法学部を卒業後厚生労働省に入省し、ハーバードの修士課程を終了した元・自民党こと自由民主党衆議院議員である。一方、木村花といえばインドネシア人と日本人との間のハーフの上に母子家庭で、高校中退後に「プロレス総合学院」を経て女子プロレスラーとなった人物だったわけだから、まあ何から何まで違うのである。しかしながら、経歴ではなく両者のメンタリティーに注目するならば、この両者は非常に似ていると思う。どちらも自尊感情が低く、周りに期待され、その期待に応えようと努力するというキャラクターで、男性に対する暴言がきっかけで破滅してワイドショーで大々的に取り上げられるというところも共通する。これだけメンタリティーが似ているのだから、豊田真由子だってもっと悲惨なことになった可能性は十分あったと考えられる。しかしながら木村花よりもはるかに持てる人である豊田真由子は生き残り、今は原点に戻るような形で福祉関係の仕事をやっているということだが、ともかく厳しいしつけをするとろくなことにならない。

他人事

〈独占告白〉「このハゲ~!」騒動から3年・豊田真由子「意識のあるときは、死ぬことばかり考えていた」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200601-00002072-fujinjp-ent

この記事を読むと、豊田さんはまじめで世の中に貢献しようと一生懸命なんだろうな、とみんな思うだろうし、それは実際にそうなんだろうけれども、政治家になったきっかけに関する下りは気になった。民主党政権が行政を信用せずに復興が進まないため政治家になろうと決意した、というが(実際はこのハゲー!みたいな感じで政治家を目指したんだと思うが)、そもそもにして政権交代となった原因は「消えた年金問題」を初めとするさまざまな不祥事によって起こった行政不信にあったのではないか。特に、「消えた年金問題」は厚労省の問題なのだから(年金関係とは関係ない部署を担当していたにせよ)厚労省の職員として豊田さんは事態を深刻に受け止めなければならなかったはずである。年金記録の杜撰な運用によって、本来年金を受給できるはずの多くの国民が無年金となった。こんなことが当然のように起こるのだから、あの状況で政権交代になるのはむしろ当たり前のことなのに、豊田さんにそのような問題意識があるようには見られない。「消えた年金問題」について豊田さんがなにか発言したという話はこれまで聞いたことがない。職員は国のために一生懸命に働いている、と言うけれども、一生懸命に働いていたらどうして年金記録の管理があれほど杜撰だったのか。民主党を打倒するのもよいが、官庁の問題にはどの程度の取り組みがあったのか。結局は他人事なのだ。そして、このように重要なことを他人事とするメンタリティーが間接的に、失脚という結果につながったのではないか。「さまざまな不祥事のために政権交代が起き、行政が停滞しました。政治家になって行政の在り方を変えなければいけないと強く思いました」みたいなコメントが出てこないメンタリティーはかなり変だと思う。

コロナウィルス対策は結局、医学の問題ではなくて経済の問題である

東京でコロナウィルスの感染が拡大傾向にあるということで、一部では「第二波」の到来を懸念する声がある。しかし、もしも東京での新規感染者が100人を超えたとしても、以前のように自粛万歳!とはならないだろう。どんなにすばらしい自粛プランがあったとしても、それを実行するにはコストが掛かる。そしてもう、日本にはこれ以上の自粛をするための持ち合わせがない。病院すら潰れそうになっているのだからこれ以上の自粛などできるわけがないし、はっきりいって速やかに自粛を解除した国の方がコロナ後の世界で優位に立つから、国際政治的にも自粛を解除しろ、という圧力は強くなる一方だろう。結局、コロナウィルス対策は医学の問題ではなくて経済の問題なのである。医療ができるのは医療だけで、人の人生までは救えない。自粛をして全員が不幸になるとすれば、そんな自粛にはまったく意味がない。