グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

なんで野球強豪校の選手ってあんなに野球うまいの?少年硬式野球と野球留学

高校野球の地方予選をテレビで見ていた時のこと。

地元の強豪校の試合だったんだけれども県外出身者がすごい多い事に気づいた。割合からしたら8割ぐらいが県外出身。神奈川、千葉、兵庫とか、そういう大都市圏からたくさん野球選手が入学してきている。

もちろんその強豪校のレギュラーは県外出身者が多いというのは知ってたけど、ここまで多いとは思わなかったのでびっくりした。それで圏外からはるばる僕の地元に来た子はどういうルートで野球留学したのか気になったのでネットを見ていたら、その強豪校のレギュラーはほとんど全員、少年硬式野球の出身だった。

地方予選の試合のテレビ中継ではどこの野球チームで野球をやっていたかではなくて出身地(具体的には出身中学)が出る。なので僕はいままで少年硬式野球をやっている中学生がいるなんて全く知らなかった。野球をやる子というのは小学生の頃は少年野球をやって、中学では中学の野球部に入るものとばっかり思っていたし、そもそも中学の野球部というのは硬式野球をやっているものと思っていた。

ところが、そういう普通のルートとは別に、中学の野球部よりも上のレベルで野球をやっている子がいるのだ。

そしていくつか首都圏の有力少年野球チームのページを見てみると、メンバーをガンガン全国の強豪校に送り込んでいるチームがある。地元の有力チームのページでメンバーの進路を見ても強豪校に進む者がかなりいるし、僕が卒業した進学校は数年前に地方予選で決勝だか準決勝まで進んだのだが、そのときのエースピッチャーはその有力チームの出身だった。

少年硬式野球という世界がある事が分かった事で、なんで強豪校が強いのかが少し分かった気がする。これらの強豪校の選手は、子供のころから野球の基本を組織的に叩き込まれているのだ。

軟式野球硬式野球との違いを考えると、軟式ボールと硬式ボールでは打球の速度に違いがある。硬式ボールの打球は中学生でも時速150kmにもなる。こういう猛烈なスピードで飛んでくる球をさばく練習をしているから、高校入学の時点で軟式野球の出身者と硬式野球の出身者とでは守備に関して相当に違いがあるだろう。

人生を賭けて野球をするというのは大変な事である。強豪校に入ってもレギュラーになれるという保証はないし、甲子園に行けたとしても、行き先はグラウンドではなくてアルプススタンドかもしれない。それがケガが原因ということになれば本当に泣くに泣けない思いだろう。野球の世界というのは信じられないほどきびしい。少年野球のチームのページを見ても、プロの一軍でプレーできるレベルまで行くのは20年に1人とか、本当にそんな感じである。

それでも僕の地元には、覚悟を決めて毎年のように少年硬式野球の出身者がやってくる。今は夏の甲子園のシーズンだけど、地元の強豪校は夏の甲子園の初戦を勝った。地元出身者も県外出身者も、個性的な選手が生き生きと野球をしているどこか特別な所があるチームだと思う。チームに県外出身者が多い事をいろいろ言う人もいるだろうが、僕は県外出身者もいるからこそ地元の強豪校を応援したい。