グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

[翻訳] ジル・スタインの再集計運動の結果はトランプ票の131票の増加に終わった

少し遅くなりましたが少し面白いニュース。もっと詳しい記事はいくらでもあるんですが、タイトルが気に入ったのでロイターのものを翻訳します。

Jill Stein's election recount ends as Wisconsin finds 131 more Trump votes

ジル・スタインの再集計運動の結果はトランプ票の131票の増加に終わった

www.theguardian.com

緑の党の大統領候補だったジル・スタインの再集計を求める運動は月曜日に終わった。数週間に及ぶ法廷闘争の結果、スタインの運動はウィスコンシン州での再集計を実現しただけで、しかも再集計の結果はトランプに有利なものだった。

その日の午前、ペンシルバニア州の連邦判事はスタインの再集計と、不正投票がなかったことを確認するために投票機の検査を求めるという要求を却下した。

一方、ウィスコンシン州の選挙当局者は月曜日、10日に及ぶ再集計の結果、トランプの得票は前回の結果と比べ131票増加し、クリントン候補の得票よりも22,748票多かった事が分かったと発表した。

大統領選では4位に終わったスタインは、これらの2つの州のほかにミシガン州でも再集計を求めていたが、州の最高裁判所は金曜日、スタインの再集計を求める控訴を却下した。今回の選挙で、これまで民主党支持だったこれらの3州はすべてトランプを支持していた。

もしこれらの3州すべてで再集計が行われたとしても、大統領選の結果が変わる可能性は極めて低いと考えられていた。

米国の大統領選挙は全国における総得票数ではなく、各州で選挙人をどれほど獲得したかで決まる。総得票数において、クリントンの総得票数はトランプよりも260万票多かった。

感想

個人的に、この再集計の結果にはかなり注目していた。もし再集計したら、本当に最後の一桁まで同じ結果になるんだろうか?と思ったのだ。結局は161票もの違いが出たという結果になったわけだけど、これは思ったよりも間違いがあるなあ、と思った。

この再集計の結果にも同じくらいの間違いがあるだろうから本当の票数とどれくらい異なるのかを調べる方法はないけれども、161票というのは少なからぬ数である。というか、もしかして再集計のほうが間違いが多いかもしれないし、再集計というのは本当に意味があるのだろうか?まあ、今回は票の不正操作が無い事を確かめるという名目だったので、集計の間違いは関係ないのだが。

投票結果に疑わしい点があるとか言っていた人もいたけど、結局なんもないどころか共和党の得票が増えるという結果だった。

ちなみに、今回ジル・スタインは再集計のために8億円もの献金をあつめているのだが、余ったカネは投票方法を改革するための運動に使われるという。まあ、緑の党の活動資金になるんだろう。

僕個人としては今回の再集計にはそれなりの意義があったと思うが(そして、今回の再集計の目的は一州で再集計をするだけで十分に達成されたと考えているが)、緑の党からジル・スタインが大統領選に出馬したからヒラリーは負けたというのに、再集計をするために緑の党献金した民主党支持者はおめでたいといえばおめでたい。

おそらくカネを払えば無条件で再集計がされるだろうと思っていたのだろうが、どこの州が最終的に再集計を認めることになるかは分からないから、これは仕方のないことかもしれない。

とはいうものの、8億の献金を集めた再集計の結果が共和党の票が131票増加したという結果に終わったというのは、リベラル派の滑稽さを象徴するようでもあり面白い。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

 多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

 世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。