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グローバル引きこもりブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール acc4297gあっとgmail.com

AI時代に有利になる学部はどこか?

日本ではあまり知られていない大富豪であるMark Cubanの動画を見た。

今後の教育についてなかなか面白い事を言っていた。

どうもCubanはトランプと何回か話した事があるらしくて(自分の事をIndependentと言っているから選挙の時に献金をしたのであろうが)、動画でもトランプ政権の話がほとんどなのだが、今後の教育の在り方についてかなり問題意識をもっているようだ。

「ファイナンスは不要、リベラル・アーツにこそ未来がある」 マーク・キューバン氏 | BUSINESS INSIDER JAPAN

Mark Cuban: Liberal arts is the future - Business Insider

Cubanによると、これから人間のやっている仕事がAIによって置き換わっていくにつれてリベラルアーツの重要性が増えていくだろう、という。

たとえば、金融関係なんてコンピューターが出すデータを少しみて判断すればいいだけになるので金融関係の学問をやるのは下らない、これから重要性が増すばかりだと思われているプログラミングの勉強さえ、人工知能がプログラムを書くようになるので数年のうちに重要でなくなるだろうと予想しているようだ。

その代わりに重要になってくるのが外国語や哲学、英文学(English)などのリベラルアーツ(一般教養)なのだそうで、これらの学問はあと10年もすればプログラミングや工学よりも重要になるらしい。

なぜ一般教養が重要になってくるかというと、これからはAIで出来るような仕事をすることが重要なのではなく、AIが吐き出すデータを深く理解する事が重要になってくるからだという。

 

個人的には人口知能がそんなに簡単に実現できるものなのか疑問だし、経済学やプログラミングにもリベラルアーツの側面があると思うのだが、しかし人工知能が発達するとどのような学問が重要になるか、という話は興味深い。

 

いつも思うのだが、実学というのはたしかに役に立つけれども、それを使って何をするか、までは教えてくれない。

たとえばプログラミングなんかもそうで、プログラミングを勉強したらプログラムの組み方は分かるけれども、ではコンピューターで何をするのかというのはプログラミングの勉強自体からは出てこない。

Facebookのシステムを設計・運営する技術を持つことと、ハーバードに入学してSNSを立ち上げ、ハーバードブランドを使って世界的なウェブサービスにまでもっていって何兆円もの収益を上げることでは話が全く別である。

これはCubanのいう、これからはデータを解釈する能力が重要になる、という話と少し似ている所がある。

もし、会計やプログラミングというものがどんどん進歩して電卓のように簡単に使えるようになれば、会計やプログラミングの知識そのものよりも会計やプログラミングで何をするか、という事が問われる事になるのであり、その問いに答えるために重要になるのがリベラルアーツということなのだろう。

 

もちろん、人工知能が言われるように進歩するという保証はどこにもない。

しかし、ITの分野で世界の先端を突っ走るアメリカの大学教育がリベラルアーツを非常に重視しているという事実は注目に値する。

例えば、アメリカのIT業界の大物には哲学科の出身者が何人かいる。

ピーター・ティールはスタンフォードの哲学科を卒業した後でロースクールに進学しているのだが、ティールがこれほどの成功をしたのは哲学を専攻していたという事実と無関係ではないだろう。

ビジネスをするには常識を疑って真実を見抜くことが大事で、そのためには他の人とは違った発想をする必要がある。

実際、ティールの発言は非常に哲学的であり、普通の人とはぜんぜん発想が違う。

 

外国語を勉強するというのも、普通の思い込みから抜け出すには哲学と同じような効用がある。

言葉が違うと発想も全く異なったものになるからである。

これからは機械翻訳が発達するから外国語は勉強しなくてよくなると言われることがあるが、いくら機械翻訳が発達しても外国語の重要性はなくならない。

他の言葉を話している人を理解するには外国語を理解するしかないわけで、それはこれからの時代にますます重要になる。

グローバルなビジネスをやろうとする場合は特にそうである。

 

そういう意味で、AIの時代には哲学や外国語が重要になるというCubanの主張はそれなりにもっともな主張だと思う。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。