グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

生まれて初めてビックマックを食べた

土曜の夜にバスに乗って帰ろうとしたら、バスがなかった。

平日だったら問題なかったが、土曜だとバスが無くなるのが早いので、もう15分くらい早くバス停に到着していないといけなかった。

 

引きこもりにありがちなように、僕は時間通りに行動するのが苦手で(まあ、時間通りに行動するのが得意な引きこもりなんて殆どいないと思うが)、それはバスがなくなるかどうか、という状況においてもそうである。

時間が迫ってきても、どうも危機感というのが出てこない。

それで、危機感が出てきた頃にはもう遅いというパターンで、こういうバスの乗り忘れは一年に一度くらいある。

 

もしバスを使わずに家に帰るとすると、タクシーに乗るか、歩いて帰るしかない。

まあ、タクシーを使っても単行本一冊程度の料金だったので、普通ならタクシーを使えばいい話だが、僕は考え事をしながら延々と歩く、というのも嫌いではないのでどうしようか、と思った。

僕は引きこもりなので、時間はいくらでもあるし、歩いている間にブログに何を書くかを考えていれば時間は無駄にならない。

 

無駄にはならないのだが、その日はどうも、タクシーに乗る気分にも、延々と歩く気分にもならなかった。

タクシーに乗るのも、歩いて家に帰るのも、選択としては普通すぎる気がした。

どうせならば、これを機会に、普段ではできない事をするのはどうだろうか?

僕は、深夜まで営業している大型書店で本を何冊か買ってきた。

そして、マクドナルドに行ってビックマックを食おうと思った。

ビックマックを食った後で、本を読みながら朝を待とう、と思ったのだ。

 

それまでビックマックを食べたことはなかった。

もちろん、ビックマックは非常に歴史のある有名な食べ物で、その存在を知らない人はだれもいない。

物の価格は物の価値に対応する、という事を利用したビックマック指数、という経済指標もある。

 

でも、僕はその存在を知ってはいても、それを食べた事がなかった。

非常に気になる存在で、いつかは食べるつもりだったのだが、実際に食べる機会がなかなかなかった。

ハンバーガーやポテトを食べる際に手を汚したくない、というのもあるが、それよりも、僕はビックマックの広告写真が発散するゲテモノ感が怖かった。

僕にとって、ビックマックはゲテモノ中のゲテモノ、キング・オブ・ゲテモノに他ならなかった。

だからこそ気になるわけなのだが、怖いものは怖いのである。

特に、間にチーズが挟んであるところが怖い。

あのマクドナルドのピエロに匹敵するくらいの禍々しさである。

ハムにチーズという組み合わせなら怖くないが、ハンバーガーにチーズという組み合わせには不安になる。

しかも、そのチーズの色がまた、ものすごくクセのありそうな黄色なのである。

ドレッシングソースも怖い。

ドレッシングなのにゴマダレみたいな色なのも怖いし、そもそもハンバーガーにドレッシングがかけてある事自体が怖いのである。

 

同じハンバーガーでも、モスバーガーフレッシュネスバーガーハンバーガーにはこういうゲテモノ感はない。

それらは、見るからに安心して食べられる食べものである。

ビックマックはそうではなく、見れば見るほど不安になる。

なんだか、とんでもない味がするんじゃないか、と警戒をしてしまうような代物なのだ。

 

そういうわけで、今回バスに乗り遅れたのはビックマックを食べる絶好の機会だった。

僕は引きこもりなので、そもそも外食をする機会そのものがあまりない。

ここでビックマックを食べれば、今回のバスの乗り遅れも意味があったことになる。

 

さっそく、マックカフェに行ってビックマックを注文してみた。

注文はコーラとポテトのLをセットで頼んだ。

ビックマックのセットは680円だから、コーラとポテトをLにすると750円になる。

 

パッケージを開けてみてまず驚いたのは、ビックマックというのは意外と小さいな、ということである。

僕の想像では、ビックマックは顎が外れるほどの厚みがあり、大きさもその名の通りバカでかいバーガーなんだろうと思っていた。

ビックマックを食ったことがないということは、これまでビックマックの実物を一度も見たことがない、ということである。

だからビックマックの大きさも想像するしかないが、小さなバーガーでもポスターなどの広告写真にはバカでかく映るので、想像がそのように引きづられたのだろう。

しかし、実際にビックマックの実物を見ると、それは握りこぶしより少し大きいくらいの大きさだった。

嚙み切れないほどの厚さのあるバカでかいバーガーが出てきたらどうしよう、と思っていたので、ほっとすると同時に拍子抜けした。

厚さのほうも、手で掴めば潰れてサンドイッチ二枚分程度になる。

ずいぶん想像と違うな、と思った。

 

そして、味の方もぜんぜん予想と違っていた。

まず肉だが、それは肉というよりは肉から作った全く別の何かである。

ハンバーグというよりはテリーヌみたいな感じだった。

では、それがどのような味か、というと、よくわからない。

肉の味が少しするような感じもするし、全然しないような感じもする。

チーズもそうで、ビックマックを食べてもチーズの味がよくわからない。

ほとんど隠し味である。

すべての素材の味が調和しているために、それぞれの味の判別ができず、ビックマックの味、としか言いようのないものになっている。

ピクルスが少し浮いているような気がしたが、他に浮いている味がない。

想像とは全く違い、ビックマックの味は(少し人工的な気がしないでもないが)自然だった。

美味いか不味いか、のどちらかに分類すると、美味いのほうに分類してもいいと思う。

それはモスバーガーフレッシュネスバーガーの美味さとは全く異質のものであるが、たしかに料理として成り立っている。

ハンバーガーとチーズとドレッシングが合わさったらどんな味になるのだろう、と不安だったが、味としては全く問題なかった。

ただし、これはポテトをつまみ、コーラを飲みながらの感想なので、水と一緒にビックマック単体を食べるならば評価は変わってくるかもしれない。

 

ビックマックを食うことで手はそれほど汚れない。

ドレッシングがパンに染み込むので、あまり垂れてこない。

手が汚れるとすると、それは間に雑に挟まっているレタスを通してである。

これは「クルー」にもよるのかもしれないが、レタスの乗せ方は相当に雑だと思った。

あと、ハンバーガーは一度掴んだら手を離さないほうがいい。

手を離した後でもう一度掴むと、なんだか全体がズレてきて崩れはじめる。

そうすると、手のほうもドレッシングで汚しやすくなる。

もっとも、ビックマックはポテトなどと一緒に注文されるので、このような事はあまり意味がないかもしれない。

ポテトはものすごい手が汚れるので、マクドナルドは割り箸を用意してほしいと思う。

 

個人的に言うと、コーラはLに増量したほうがよいと思う。

Mでは明らかに足りないと思った。

ポテトはMでもLでもよいと思う。

ただ、値段を考えると、コーラをLにしてポテトMだと700円、ポテトLだと750円である。

バランスを考えると、ポテトはMのほうがよいかもしれない。

ビックマックのセットの値段680円は、個人的には100円くらい高いと思う。

まあ、ファーストフードというものが過剰に安すぎるとも言えるけれども、680円ではビックマックの人工的な感じと少しバランスがとれてない。

もちろん、ビジネスとしては、680円というのは正しいプライシングだと思う。

これ以上安くするのは(特に今はアルバイトの時給が上がっているので)、いろいろと厳しいのだろう。

量的には十分な量があるので、680円でもぼったくられた感じはしない。

初めてビックマックを見たときは、こんなちっぽけなバーガーで680円かよ、と一瞬思ったが、セットを全部食ってみると、一食分としてはちょうどいい量である。 

 

マクドナルドというのは何だか毒々しいイメージがあったが、久しぶりにマクドナルドを利用すると、毒々しさがずいぶん無くなっているな、と思った。

マックカフェというものが営業している事自体、マクドナルドが変化している事の現れと言えるし(ちなみにカフェ部分は深夜はやってないようだったが)、メニューも、モスバーガーとかフレッシュネスバーガーみたいなものが多くなっているように感じられる。

今回食べたビックマックにしても、以前はもっと毒々しいものだったのかもしれない。

ビックマックの値段も以前より相当高くなっているので、値段の分だけ品質も向上しているはずだ。

マクドナルドの食い物はヤバイ、というか、マクドナルドそのものがヤバイ、というイメージは世界的にある。

外食というのはイメージがすべてなので、マクドナルドのほうも対応を迫られているのだろう。

かつてのマクドナルドが発散していた毒々しさが苦手だった者としては、これは歓迎すべき流れだ。

 

ビックマックのセットを食い終わったので、手についた油を落とすべく洗面台を使った。

水の出はよかったのだが、この洗面台はあまり使われていないのか、洗面台の流れが悪かったので手洗いのほうの洗面台を使った。

何かが引っかかっているのをそのままにしている所にこの店の適当な部分が表れていると思った。

飲食店でこういう事があると、その店をもう一度使う気がしなくなる。

マクドナルドのマニュアルに、チェック項目はないのだろうか?

さすがに、液体洗剤は普通にあった。

フライドポテトを出す店で液体洗剤がなかったらとんでもない。

しかし、本を読むとか勉強をするなら、(地元の学生がやっているように)ハンバーガーセットではなく、シェイクなどを注文すべきだった、とも言える。

 

それで、手を洗って本を読み始めようと思ったら、店員が周りの椅子を片付け始めるではないか。

どうも、この店は25時に閉店になるらしい。

マクドナルドは24時間営業しているものだと思っていたので、すっかり当てが外れた。

24時以降に入店したので一言言ってほしかったが、まあ、仕方がない。

それで、まだ営業している他の店を見ても、2時に閉店とか、3時閉店だったりする。

案外、24時間営業している外食チェーンは少ないのかもしれないな、と思った。

後で調べてみたら、マクドナルドの全2,900店舗のうちで24時間営業なのは800店舗くらいで、しかも24時間営業している店舗は縮小中らしい。

 

結局、一時間半かけて歩いて家に帰った。

漫画喫茶にでも行こうか、と思ったが、どうもカネを使いすぎたような気がして止めにした。

タクシーだろうが漫画喫茶だろうが、何も考えずに使えるような大富豪になりたいものだ。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。