グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

仙台育英 2-1 大阪桐蔭

元々なんとなく根尾昂君がどうしているか気になって見始めたゲームだった。

根尾君は中学生時代から全国的に名の知られたスーパー球児である。

身体能力がずば抜けていて、中学校時代ではスキーの全国大会で優勝した経験がある。

親が医者だからなのか勉強が得意で、慶応高校に行く可能性もあったのだが結局野球をとって大阪桐蔭に進学したらしい(という噂だ)。

そしてあの激烈な競争のある大阪桐蔭で一年の夏からレギュラーなのである。

根尾君の事は春の甲子園を見ている時に知った。

名前が例の大友克洋の漫画を連想させるというのと、どうも他の高校球児と雰囲気が違うような気がして検索をかけてみたのだが、経歴を見ると雰囲気が違うのも当然である。

 

そうして特に関心もなく見始めたゲームだったが、これは衝撃的な終わり方をした試合だった。

本当は両チームの投手が打線をほとんど完全に押さえこむ単調なゲームだったはずだった。

電光掲示板に延々とゼロが並び、8回に大阪桐蔭が1点をとる事に成功した時はまず、このまま大阪桐蔭が勝つんだろうな、と思った。

それくらい均衡した試合で、中継を見ていた人のほとんどはそう思っていたと思う。

 

ところが9回の裏から雰囲気が怪しくなってきて、2アウトから安打と四球で1,2塁になった。

甲子園では2アウトから逆転サヨナラ、というのは本当によくある。

球場の雰囲気に飲みこまれるのだ。

いつものようにアウトが取れなくなり、アウト一つがものすごく遠くなる。

それで四球かなんかで満塁になって、最後の打者にサヨナラの長打を浴びるというパターンである。

 

しかしそれでもまだ、僕は大阪桐蔭が普通に勝つんだろうと思っていた。

なにせあの大阪桐蔭である。

守備のレベルもとんでもなく高いのだ。

少しくらいのピンチはあっても、しっかりと退屈な試合の終わらせ方をするに違いない。

仙台育英の打者がゴロを打った時、これで終わったなと思った。

 

ところが、タイミング的には余裕でボールが一塁に送球されたはずなのに塁審がアウトを宣告しない。

何が起こったのか全く分からなかった。

 

ゴロをアウトにする際にファーストがベースを踏んでいなかったのだ。

ヘッドスライディングをした後、試合に負けたと思っていた育英の走者が判定を知った時の表情は忘れられない。

 

そして迎えた次の打席。

運命の最終打者の打球は外野手の頭上を越えていった。

 

2-1、逆転サヨナラ。

中継画面の背景で、バンザイをするように両手でガッツポーズしながら生還してくる2塁ランナーを僕は信じられない思いで見ていた。

仙台育英の勝利への想いが、あるはずのない勝利を手繰りよせたのだ。

この勝利が育英の選手にどのような心理的影響を与えるかは分からないが、絶対的なチームが特にないらしいという今大会なので場合によっては(あくまで場合によっては、だが)東北勢初の優勝もありうる。

 

明徳の馬淵監督のいう「大阪の太った監督」は、少し泣いているように見えた。

大阪桐蔭といえどもこれだけのレベルの控えが必ず用意できるとは限らない。

今大会では打線が不調だったという事だが、絶好の機会を逃したといえる。

試合の結果をみれば、大阪桐蔭は終盤、何かあったときのためにエースに準備させておくべきだったとも思う。

一応逃げ切れそうでも念のためにエースにスイッチ、というのもありだったのではないか。

それで結果が変わっていたかはともかく、そちらの方が納得できる終わり方ができたような気がする。

失策したファーストが2年だったというのは不幸中の幸いだった。

こんな形で最後の夏が終わって、それを一生背負っていくというのは厳しすぎる。

 

さて、僕が注目していた根尾君だが、試合がおわってもいつも通り聡明な表情で落ち着いた様子だった。

今回は残念ながらこういう結果で、根尾君は見納めである。

来年の夏にまた甲子園に戻ってくる事を期待したい。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。