グローバル引きこもりブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール acc4297gあっとgmail.com

選挙と広告

先日テレビを見ていたら、今回の国政選挙で立候補する候補者が直々にポスターの掲示をお願いして選挙区を回っているところを放送していた。どうも今回の選挙では選挙区の地域が変更になったようで「新しい地元ではなかなかポスターを張らせてもらえない」と苦笑いしながら語っていた。

僕はこれをみて、広告についてかねてから疑問に思っていた事の答えがなんとなく分かった気がした。

 

選挙があるたびに僕が不思議に思っていたのは、選挙のポスターというのはいったい何のためにあるのか、という事である。というのは、選挙のポスターに書いてある内容はどれもありたきりなもので、全然意味がないような気がしたのだ。

もちろん、今から考えればポスターというのは有権者にとって地元の政治家の名前を知るために欠かせない手段である。ポスターがあるから地域の住民はどういう政治家がどの政党で政治活動をしているのかが分かる。なんだかんだで政治家というのは名前を憶えてもらえなければどうしようもないのかもしれない。

ポスターがたくさん張ってあるとそれだけ知名度は上がるだろう。それに政党のポスターというのはたまに政党が主催する講演会などのイベントなどが告知されるから、この点でも政治の世界においてポスターというのは重要に思える。

ポスターにはそのような働きがあるにも関わらず、なんで僕はそれらの意味に気づくことなくポスターなんて意味がないと思ったのか、考えてみると僕は多分、冒頭に書いたような政治活動の実態というものが見えていなかったかったからだったと思う。

ポスターを張るというのは、有権者に名前を知ってもらうとかイベントの告知をするという事だけが目的なのではない。ポスターを張らせて下さい、と地域住民にお願いして回る事自体が政治活動なのだ。

ポスターを一枚張るという事はそれだけ勢力が拡大する、という事である。まあ、僕は政治のポスターの世界がどうなっているのかは詳しく知らないが、とにかく支持者を一人増やすきっかけとしてもポスターというのは意味を持つのだろうな、というのは何となく感じる。

 

そう考えると、世の中の広告というものがなんであるのか、というのも何となく理解できるような気がする。僕はこれまで、マスコミで流れている広告には何の意味があるのか全然わからなかった。

たとえば車の宣伝なんかはそうで、何百万もするような買い物の動向がたかだか十秒だか十五秒程度のテレビCMで決まるとはとても思えなかった。もちろん車というのはショールームに来てもらわないと始まらないだろうが、車くらい大きな買い物となると広告に関係なしに地元にあるすべての車会社のショールームを回りそうなものだ。

日曜品に関する広告も同様だ。基本的に商品というのは店頭で手に取ってみて選ぶもので、だいたいコマーシャルなんて漠然と見るものだからテレビを見終わった後はコマーシャルで紹介された商品の事など何も憶えていないだろう。

僕は広告がどれほど売り上げに影響するか、という問題については何も知らない。広告の効果というのは僕が考えているよりもはるかに大きいのかもしれない。しかし、企業の広告費用がマスメディアというものを成立させるぐらいの額である事を考えると、広告というのはそんなに意味があるものなのかどうもよく分からなかった。 

しかし、選挙と広告というのは似たような事をやっている、と考えると広告の意味というものが何となく納得できるような気がする。

 

僕は広告というのは宣伝を消費者に届けるだけの事だと思っていたが、多分広告というのはそれだけではない。政治家とか秘書がポスターを張らせてもらうと地元でお願いをして回るように、メディアの広告の枠を買うという事自体がすでに広報活動なのだ。

メディアの広告の枠を買うとメディアとのつながりができる。企業というのはメディアとパイプを作っておいたほうが何かと得なんだと思う。例えば何か売れている商品があれば優先的に取り上げてくれるかもしれないし、マイナーな良書などを出版したら著者に話を聞きに来てくれるかもしれない。企業でなにか新しい取り組みがあれば社会欄とか経済欄の特集などで紹介してくれるという可能性もあるだろう。そしておそらく、世間ではそういう事が積み重なる事で企業のイメージがだんだん決まってくるのである。

逆に、あんまり儲けているのに広告を出さないとなるとメディアの心証も悪くなっていくだろう。そういう意味で、広告を出すというのはそれなりの意味があるし、広告というのは僕が考えていた以上にリスクのある事なのかもしれない。だからどこの会社も広告を出しているのだ。もちろん政治の世界と同じように、広告が少ないと企業の影が薄くなってくるというのもあるだろう。しかし、今の「報道期間」がどのような「報道」をしているのかを見ると、広告にはリスクマネージメントの意味もかなりありそうだ。

実際に広告枠を買うとどのような影響があるのか、もちろん僕のような立場の人間には知る由もない。しかし、これだけのカネが広告に使われているのだから広告にはそれなりに意味があるはずだ。そして、広告の意味を考えるには消費者の側だけではなくて広告の枠を売ることで社員が生活をしているメディア側の立場を考えないと全体を理解するのは難しいだろう。もっと言うと広告というのは案外、消費者の事なんてどうでもよくてメディア側に対する工作のほうが重要なのかもしれない。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。