グローバル引きこもりブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール acc4297gあっとgmail.com

広告とブランド

先日、選挙と広告というのは似ている、というようなエントリーを書いたけれども、この記事を書いた後で思った事がある。それは、広告というのは商品を宣伝しているというよりは、どちらかというとブランドそのものを宣伝しているのではないか、という事だ。

もちろん、どんな商品の広告でもメーカーのブランドイメージを確立するという役割と商品のプロモーションという側面の両方があるだろうが、ブランドそのもののプロモーションというのは結構大きいような気がする。

それについて思いだすのは、大学の「枠」の話である。以前ネットで近畿大学の「早慶近」のプロモーションが話題を呼んだ事がある。日本人ならば誰でも知っているように、私立大学の業界では早稲田と慶応の二つの大学が非常にブランドが強い大学であるわけだが(厳密に早稲田と慶応が同等のブランドパワーを持っているかは知らないけれども)、この早慶の枠に近畿大学も入れてくれよ、というのだ。

旧帝大早慶上理日東駒専関関同立産近甲龍。いきなりですけど、こんな大学の”くくり”一度は聞いたことありますよね?他にもイカツイ感じの”大東亜帝国”とか、ちょいと粋なところで、”関東上流江戸桜”なんてのもあります。なかなかのネーミングセンス!でも冷静に見ると滑稽な感じがしませんか?旧帝大とか「いつの時代やねん!」って、そろそろ誰かがツッコミ入れてもええんちゃいますの?とはいえ、これが受験生の大学選びで、物凄く影響力をもっているのも事実。じゃあ、世界ではどうか。最新の「THE世界大学ランキング」で、一定以上の評価をされた日本の私立大学を頭文字でくくってみると、まさかの”早慶近”。どうですか?え?「それは無いやろ」って?はい、分かって言ってます。でもね、”早慶近”はさておき、日本は語呂が良いだけの大学の”くくり”に、依存してませんか?こんなもん世界から見たら、通用するわけがない。2017年。そんな大学界の常識、そろそろ見直してもいい頃じゃないですか?私たちも、皆さんも。でもさすがに”早慶近”って、言いだした自分でもアホくさくて、笑てまうわ。

近畿大学が「早慶近」なんて事を言い出した年はイギリスのTimesでやっている大学ランキングで、私立大学の比較では近畿大学早慶の次の三位にランクインした年である。どうも近大マグロなど、産業界との連携が評価されたようである。

www.timeshighereducation.com

もちろん、近大の広告が明記するように「早慶近」というのはギャグに過ぎない。今のランキングを見ると別に近大は3位ではないし、直接的にはカネにならない基礎研究のレベルが評価の中で大きなウェイトを占める大学の世界でこのようなランキングをまともに取る人間などだれもいない。しかし、世間の中で大学のブランドというのはどのように決まるか、というのは興味深いテーマではある。

考えてみたら、学生が大学に期待しているのはブランドだけで、大学の中身に特別な期待があるわけではない。そして、これは一般の消費活動にも同じ事が言える。消費者というのは消費する商品の事をよく理解した上で何かを買っているわけではない。はっきりいって消費する商品を理解するというのは不可能である。それでは何を頼りに選択をするか、というとブランドである。大手という「くくり」で決めるのだ。

大手であるかどうか、というのはもちろん業態も影響するだろう。食品メーカーといっても、食品全体を扱って年商1,000億なのか、それとも駄菓子だけを製造販売しているのとでは分けが違う。大手というのは歴史もあるし、大手とそうでない会社とでは資本も違う。しかし、大手かどうかというのは基本的には、商品がみんなに買われるかどうか、だと思う。みんな買うから私も買おう、となるかどうかが大手かどうかの差だと思うのだ。

この広く売れる、という事に関して広告の役割というのは少なからずあるものなのかもしれない。広告がたくさん出せる、という事はそれだけ多くの人が商品を買っている、という事である。広告が言いたいことは要するに、ウチの会社の商品をみんな買ってるんですよ!ウチの商品は安心して買える商品なんですよ!という事なのだ。

そうした広告を見てるうちに、消費者のほうでは会社の「くくり」ができてくる。どことどこの会社は「大手」、というような認識が出来てくるのである。考えてみたら、僕が大手と思うような食品メーカーというのはみんな、大々的に広告を打っている企業ばかりだ。

ブランドというのは不思議なものだ。それは人々の心の中にある。人々の心の中にあるという事は、それは学習されなければならない。僕はこれまで広告というのが何のためにあるのか良くわからなかったが、そういう考えてみると広告というのは大手企業にとって非常に重要なものなんだろうなあ、と思う。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。