グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

語学で必要なのは単語・文法・リスニング

中3で英検3級の面接試験で落ちて以来、英会話への苦手意識が刷り込まれていた。

5年くらい前に仕事で英語出来るに越したことないとなってきて、真面目に勉強し始めようとした。

英会話スクールの体験レッスンに行ったり、先輩に連れられて英語カフェに行ったりしたが、あまりにもな自分の英会話力に絶望して続けられる気がせず、買ったテキストも三日坊主に終わっていた。

必要に迫られたらやろう、とそれからまた避けていたのだけど、結局できない奴にはそういう仕事が来ないだけなので、やっぱり出来るようにならないとな、と新年からまた気負わない程度に英語の勉強を始めることにした。


勉強を始めて徐々にわかってきた自分の現状を分析してみる。


曲がりなりにも受験戦争を突破してきたので、読みは時間をかければだいたい意味は把握できる。

絶望的なのは、「ヒアリング」と喋るための「作文力」だ。

英会話レッスンの時、英語で質問されてから答えるまでに、絶望的に長い沈黙になってしまったのだけど、なんで長くなるかって言うと、3つのことを順番に考えないと喋れないからだ。


1.相手が何て言ったのか(英→日)

2.質問に対しての答え(←1が間違っているとここでつまづく)

3.答えを英語で何と言うのか(日→英)


さらに言うと、読みならなんとなくわかるせいで、聞いた英語を頭の中で文字で英文に書き起こさないと理解できないということがわかった。


…と、ここまで分析してみたけど、

結局聞き取れるようになるには英文と結びつけながらたくさん何度も聞くしかないし、

英作文を鍛えるには文法も理解して単語もいろいろ覚えないと無理だし、

会話の瞬発力をつけるにはたくさん自分の中にストックしておくしかないし、

結局物理で数をこなすしかないのか…と思い至りました。


今はとりあえず通勤時間で出来る範囲で「リトル・チャロ」をシーズン1から、

英文見ながら聞く、日本語訳を追いながら聞く、気がすむまで聞く、最後にキーフレーズの英作文テストをする。

を繰り返している。一応3日は続いたので、続けられるようにしようと思う。

 

英語マスダーのみなさま、こんなひよっこの私にオススメの勉強法(電車の中で出来ることだと嬉しい)やアドバイスなどあったらお願いします…!!

語学は物理で殴るしかないのか

突き詰めて考えると、語学で必要なのは重要なものから並べて、単語・文法・リスニングである。

まず、なによりも重要なのが単語であるのとは言うまでもない。どんな英語でも単語が分かれば何を言っているのかだいたいのことは分かるものだし、片言でも単語を並べてさえいれば何らかの意思疎通はできる。いくら文法に詳しくても単語を知らなければ手も足も出ない。

よく、知らない単語は推測すればいいというが、これをやるにはすでに相当の単語を憶えておかないといけない。僕も英語を読むときはいちいち単語なんて調べないが、英語の勉強を始めたころは一つひとつ辞書で単語を調べないと何も分からなかった。

どれくらい単語を知っていると辞書なしで英語が読めるようになるのか、はっきりしたことはわからないが、まあ辞書なしで英語が読めるようになるころには一万単語くらいは知っているのではないか。とりあえず一万単語英単語を知っているレベルになると、一通りのことはできるようになると思う。

次に重要なのは文法である。先ほど単語が分かればなんとかなる、と言ったが、これは先方が非常に親切だったり、先方にこちらの話を理解する必要がある場合のことで、実際に英文を読む・書く・聞く・話すとなった場合に文法を知らないと少し英語が難しくなれば手も足も出なくなる。

もちろん、語学に関するカンが鋭い人は、観察によって正しい文法規則を見いだすことができるだろうが、僕も含めた一般の人は語学の天才でも何でもないから文法は本で読んだ方が早い。大卒なら受験で英文法をやっているだろうから、「ナントカ総合英語」みたいな受験参考書を買ってきて英文法を復習すればよい。三日どころか週末の土日で必要な英文法は理解できる。

さて、英語の勉強では単語と文法が重要だが、単語と文法を身につけるにはどうすればいいか、というと、実際に外人が読んでいる英文を読むのがいちばんいい。理解するということと身につけるということは全く別のことである。単語だけ、文法だけを憶えることは理屈ではできるが、それらが実際にどう使われているかを知らないとあっという間に忘れて身につかない。文法の知識を総動員しながら英文を読んで、出てくる知らない単語を全部憶えていけば実際の英語で文法がどのように使われているか分かるし、語彙力もそのうち一万単語レベルになるので、英語に困ることはなくなる。

ここで重要なのは実際に外人が読んでいる英文をよむことで、「なんとかのチャロ」みたいなものに手を出してはダメ絶対!である。外国人が読んでいる英語は受験英語の長文と変わらないというか、入試の長文は大学教師が職業生活で読んだネイティブ向けの英文そのものである。入試の英語がよめればネイティブが読んでいる英語は全部よめるので、いきなりネイティブがよんでいるものを読まないといけない。読んだほうがいい、というのではない。ネイティブが読むものを読まないと内容の程度が低すぎて勉強にならない。「なんとかのチャロ」など全くの論外である。

どうしても英語教材を使って英語を勉強したいならTOEICの英語を勉強すればいい。ビジネス英語に偏った内容だが、内容の程度が低いというわけではないし、すくなくともTOEICの英語は無駄にならない。

あと、実際の英語を読み始めるときは英文解釈の受験参考書をやっておいたほうがいい。難読英語の読み方をシステマチックに解説しているので英語を勉強するのに非常に役に立つ。

最後にリスニングだが、これはとにかく時間がかかる。本当に何千時間も英語を聞かないといけない。集中すれば語彙と文法は短期間で相当なレベルに持っていけるのだが、短期間で英語を聞けるようにもっていくのは難しい。英語のニュースでアナウンサーが話す内容が大体わかる、というレベルで1,000時間かかる。一日に十時間英語をきくという生活をして3か月ほどなので、やろうとすればできるのだが、実際は難しい。なので、リスニングをやるにはどうしても時間がいる。

リスニングは時間がかかるので、受動的なやり方であるほどいい。勉強するのに時間がかかるものは、受動的なほどうまくいくし、能動的であるほど失敗しやすい。だからリスニングをやるならスカパー!でBBCだけ契約すればいいのではないか(CNNは勧められない。CNNはBBCと比べて内容が幼稚だし、アメリカ英語は英語学習者にとって学びにくい)。

YouTubeを見るとかは能動的な勉強方法なので、普通の人が持ち合わせる意思力では絶対無理だと思う。やるなら絶対一日に何本の動画を見る、とか、徹底的にログをつける必要があるだろう。

個人的に、アクトプットの勉強をするのはすすめない。英語を話すとか、英語を書くなどのアウトプットをする力はリスニングの力に比例するので、リスニングをするだけでアウトプットはできるようになる。何千時間も聞いていれば英語でなにをどう言えばいいかくらいは一通り分かる。リスニングである程度のレベルにいくには5、6千時間は必要だが、アウトプットの勉強をしている間はリスニングの勉強ができない。そして、リスニングをしていればアウトプットはできるようになるのだから、はっきりいってアウトプットの勉強は時間の無駄だと思う。アウトプットの勉強をしている時間があるならばその時間を全部リスニングに回した方がいい。そうした方がかえって総合的にはアウトプットする力も付くと思う。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。