グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

意味のある英会話中心の英語学習は可能か?

英語の勉強を英会話から始めるのは最悪だ。

 

なぜかというと、英語に限らずあらゆる語学は究極的には単語と文法だからである。

もちろん、単語と文法といってもその知識は実際に英語を使うために役に立つものでなければならないので、実際に英語をつかいながらでないとなかなかみにつかないのだが、英語というのは結局は単語と文法である。

日常的に出てくる単語をほとんど知っていて、英語で意味を表すには単語をどのように組み合わせればいいかが分かっていれば、英語はつかえるのだ。

 

英会話が最悪なのは、英会話が必要な単語をおぼえるのにも、必要な文法事項を学習するためにもまるで役に立たないからである。

 

まず単語だが、英会話で一度や二度、これは英語では何と言います、といってオウムのようにフレーズをくりかえしておぼえられるならば苦労はない。

単語というのは、おぼえる必要がある単語のリストを作成し、そのリストをおぼえては忘れ、おぼえては忘れるというサイクルを繰り返してやっと覚えられるものだ。

まあ、単語というのはだれでも、集中して覚えれば1万単語くらいたやすく覚えてしまうものなのだが、反対に集中しないと全く記憶に残らない。

ようは、英会話というのは英単語をおぼえるには効率が悪すぎるのだ。

 

文法に至っては、文法は英語を勉強するのに必要ない、という考えがあるから英会話なわけで、全く勉強にならない。

文法なんて一つ一つの文法事項を考えれば理屈で説明すればせいぜい2、3分でわかることなのに、文法事項を理屈抜きで身につけようなんて正気ではない。

 

英語というのは、必要な単語と文法を知っていればわかるし、知らなければ分からない。

自分が何を話しているのかもよく分かっていないのに教師がいうフレーズをオウムみたいに繰り返しても英語ができるようになるわけがない。

 

逆に言えば、英会話で英語を勉強するのがだめなのは単語と文法をやらないからだから、単語と文法をたたきこむような英会話だと案外学習効果があるかもしれない。

まあ、そのようなものを英会話というかはともかくとして、僕がイメージするのはDUO3.0みたいな学習法だ。

DUO3.0に載っている例文なんて、よくもまあこんなゴミクズを頭の中に突っ込めるな、と僕は思うのだが、しかしながらきちがいみたいになってあれをやれば一定の英語力が(個人的にはいい英語力とは思わないが)身につくのは確かだろう。

 

結局、英会話というのは、生徒が自分が何をやっているのかも分かっていないからだめなのだ。

もし教師が、必要な単語と文法事項を生徒にスパルタでたたき込むなら、英会話というのは効率の上でそれなりに可能性があるような気がする。

しかしながら、今の英語教育関係者にそんな事をする力量などあるはずもないので、やはり英会話中心の英語学習は間違っているとも思う。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。