グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

報道というお伽噺

夢を持ってアメリカに渡った人たちの子供『日系二世』は教育などにおいて様々な問題に直面していた…問題解決のためには何が重要か?という話

https://togetter.com/li/1345394

アメリカの日本人って、何の準備もなく勢いだけで渡米し、初めは極貧生活で苦労するものの真面目に仕事なり学業なりに打ち込んでチャンスがあるならばすかさずつかみ、最終的には成功する!みたいなイメージがある。そのようなイメージの背景には、失敗する人だってそれはいるんだろうけれどもうまくいかなかったら日本に帰ってくればよいし、実際に帰っているんだろう、というような推測がある。しかし、考えてみたら、アメリカに渡った日本人の全てに帰る場所があるとは限らない。日本で就職するならばアメリカでの実績が問われるし、そもそももう日本で人生の再出発ができるような年齢でもなくなっている人も多いわけである。そうなったら、英語の読み書きもろくにできないような人(おそらくたくさんいる)でもアメリカでメキシコ人の不法移民がやっているようなことをしてなんとか生存するしかないわけだが、メディアはこういう面倒な話は絶対にしない。メディア関係者が大好きなのは「弱者」と「成功者」で、面倒な「失敗者」は大嫌いである。ある意味、「報道」というものは、本当にお伽噺のようなものなのかもしれない。