グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

変わる正解とドイツ

【特集】ドイツの若者は慰安婦問題を扱った映画「主戦場」をどう見たか

https://this.kiji.is/531391888323708001

まず、色々な歴史問題というのは基本的には人権感覚が今とはまったく異なった世界だったから起こったことだ。なにせ自国民さえボロクズであるかのように死んでいく世の中なのだから多民族の人権なんて考えるわけもない。その一方、ナショナリズムが力を持つ背景には、必ずマイノリティーの増加や貧富の格差の問題がある。人権に関する意識が書き変わった現在においてこの2つを考えると歴史問題に関する解釈もそのうち変わってくるのは明らかだ。上記のエントリーに記録されているようなドイツ人の学生は単に正解をいっているだけにすぎない。自分で考えているようでいて、単に学習したことを再現しているだけである。これは昔も今も変わらない。ナチの時代はナチを称賛するのが正解であり、今の時代はネオリベ的正義を支持するのが正解というだけの話だ。もし今とは違う正解が信じられるようになった場合、ドイツ人は全く逆のことをいい始めるだろう。