英王室とcapitalism
Bagehot
Harry, Meghan and Marx
https://www.economist.com/britain/2020/01/14/harry-meghan-and-marx
資本主義と今回の騒動との関連を指摘されてまず思ったのは、記事にもあるように、この結婚そのものが資本主義の力によってなされたものであるということだ。つまり、混血女性のメーガンがなんでエリザベス女王の孫と結婚したのかというと、メーガンがハリウッドで何十億も稼いだ「セレブリティ」だったからなのである。メーガンはglobal marketで何十億も稼ぐ素晴らしい女性なのであり、だからハリーはメーガンと結婚したのだ。王室のメンバーが資本主義的に振る舞うことで世間の失笑を買う傾向はダイアナの長男の結婚でもすでに見られたものだが、今回の一件は英王室がもはや資本主義の破壊力に耐えられなくなっているのではないか、との疑念を増強する。カネの前では万人が平等であるというイデオロギーに立脚した資本主義は、やはり容赦なく、王室の存続に必要なあらゆる幻想を吹き飛ばすことになるのだろうか?