グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

イラン

イランの核開発に関する騒動は、イスラエルが核を保有している時点で茶番なのだが、しかし何故イランは核を保有しようとしているのか?イランの現政権の存続にとって最大の脅威は内発的なもので、それに比べたら外部からの脅威など全く無視してかまわない程度の問題に過ぎない。イランが核の保有をしたところで、そんなものはイランの現政権を維持するためには何の役にも立たない。アメリカの経済制裁のおかげでイラン国民の生活は困窮しているが、生活が困窮しても経済が繁栄してもイランのイスラム神権政治に対する支持が弱体化する一方なのは明らかだ。明らかなのだが、しかしイランの現政権にとってどちらが脅威かというと経済的繁栄の方だろう。資本主義の破壊力は最終的に、イスラム神権政治を可能にする条件を徹底的に破壊し尽くす。資本主義とイスラムは両立しないのだ。かといって、資本主義なしにイランという国家が成り立たないのも確かで、宗教に熱心なイラン人が何をしようが西洋文明の侵略に打ち勝つことはほとんど不可能に思える。