グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

東大教徒

いうまでもないが、東大というのは信仰の対象である。東大こそは日本で一番素晴らしい教育機関であると日本中で信じられている。もっとも、その信仰のされ方にはかなり微妙なものがあるのだが、とりあえず東大は教育業界で最大のブランドである。「ヘイトスピーチ」の問題でおととし東大のバイト准教授をクビになった大澤昇平さんは、このブランドのもっとも熱心な信者の一人であるだろう。ツイッターの経歴をみると、東大卒(TMI PhD)とか、元UT松尾研助教(バイト助教)とか、そんな記述からは大澤氏の強烈な信仰心がビリビリと伝わってくる。普通ならば経歴を全く書かないか、福島高専→筑波大→筑波大修士課程という経歴を併記するはずのものを、東大卒(TMI PhD)。非常に印象的だが、よくわからないのは、あれほど東大を信仰しているのに大澤氏の思考様式・行動様式は完全に反東大的だということだ。東大を信仰しながら反東大的な発言を展開する大澤氏の振る舞いは不可解に映る。それとも、大澤氏は実は東大にものすごい恨みがあって、これを攻撃するために東大東大と連呼しているのだろうか?ますますパワーアップした氏のツイッターアカウントを前に、見物人はひたすら沈黙するしかない。

朝日の日本語がヤバイ

ハッブル後継の宇宙望遠鏡打ち上げへ 1兆円のジェームズ・ウェッブ

https://www.asahi.com/articles/ASPDK34KGPD3ULBJ01M.html?iref=comtop_7_04

一番の狙いは、宇宙で最も早く輝き始めた「ファーストスター」だ。宇宙最初の星は、宇宙が138億年前に誕生し、その約2億年後に生まれたとされる。136億光年向こうにある計算で、128億光年が限界のハッブルでは難しい。ジェームズ・ウェッブは135億光年先まで見える予定で、かなり迫れる。

↑記事の内容は価値があると思うが、この日本語はヤバくないか?こんな無茶苦茶な日本語は普通ならば書かないどころか、思いつくことすら不可能だ。絶対にあるはずの校閲はどうなっているのだろう?内容がアレでも、昔の朝日にこういう支離滅裂な日本語が載ることはあり得なかった。朝日の日本語が劣化しているのはなんとなく感じていたのだが、これは想像を超えている。個人的には、これまでの朝日がやってきた報道で一番びっくりしたニュースである。

オリンピックから2カ月

オリンピックから2カ月くらい経つと、当然ながら世間はオリンピックなんて全く関係ない。あれは一体何だったの?オリンピックってあったの?って感じだ。無観客だから試合を見るならテレビしかない。テレビで見るならオリンピックはどこでやってもいい。東京でもアルゼンチンオリンピックでも変わらない。オリンピックを見る人自体減っている。今の20代の半分はテレビを見ていない。周囲を見たら半分くらいしか見ていない気がする、という話ではない。20代を対象にアンケートをしたら本当に半分しか見ていなかったのである。そういう状況で(開催が決まった当時とは少し状況が異なるとはいえ)東京でオリンピックを開催するのは素晴らしい!と考えた人がそれなりに大量にいたのは不思議なことだが、いたのだから仕方がない。国力が衰退するというのはそういうことで、オリンピックなんてさっさと忘れて(もうすっかり忘れているだろうけれども)次の段階に進むしかない。3兆円かかったオリンピックだが、次の段階に進むステップと考えれば東京オリンピックにだって意味があるのかも知れない。

総理大臣

総理大臣が変わって1年ほどになるが、現職の総理大臣も変更される運びとなった。そのこと自体はよくあることで特に異常なわけではないが、なんで総理大臣が現職の総理大臣に変更になったのかを考えると色々と分からない。政権が交代するわけでもないのに総理大臣が変更されるのは、そうしなければ選挙で負けるからである。選挙で負けては政策も何もない。だから自民党こと自由民主党の「総裁」になるのは次の選挙で勝てると考えられる人なわけで、このことは現職の総理大臣もよくよく分かっていたはずだ。それなのに、現職の総理大臣は次の選挙に勝つべく「人気」を向上させることにはもう、全くの無関心であるように見えた。かといって、そういう無関心が立派な政治家である証拠だということで、不人気短命に終わってもよい、という覚悟があったようにも見られない。要するに総理大臣にも「総裁」にも向いていなかったということなのだろうが、なかなか地位が人を作る、とはならないものなんだなあ、と思う。

なんで人流抑制とワクチンだけなの?

コロナというのは要するに風邪の一種なのだから、風邪をひかないような生活習慣がそのままコロナ感染拡大の防止になる。夜更かしせずに早く寝るとか、風呂にのんびり入るとか、食事は腹八分目にするとか、そういうことだ。酒なんかも飲まない方がいい。これらの対策をできるかぎり全国民が実行すれば大きな効果があるに違いないのに、なんで感染対策がワクチンと人流抑制だけなのか理解できない。とりあえず夜更かし防止のため、テレビ局は午後9時をもって停波すべきだ。テレビなんて不要不急の典型例なのだから、テレビ局だって営業を自粛すべきなのだ。

オリンピック離れと若者の進化

今の10代、20代はオリンピックに全く関心がない人が普通にいるらしい。これは本当にすごいことだと思う。なぜならば、オリンピックに関心を持ったところで個人的にいいことがあるわけではないからだ。いいことがあるわけではないのが分かっているけれどもついつい気になってしまう。それが普通の人だと思うのだが、今の若者は本当にオリンピックに関心なく生きていけるというところに進化を感じる。それではオリンピックに関心がない若者が何に関心を持っているか?というのは気になるところであるけれども、オリンピックに関心がない若者の生き方には見習うべき点がいろいろとあるような気がしている。

オリンピックの開催コストが100分の1になる日

だって、おかしくないか?たとえば柔道の国際大会を東京で開催するとしたら、費用が百億円かかるだろうか?柔道の国際大会で何試合行われるのか知らないが、全ての階級合わせてせいぜい数百試合程度のものだろう。その数百試合を数日間で行うために必要な費用なんてたかが知れている。なにかと話題の水泳とかバドミントンとかも同じ事で、これらの競技の国際大会を開くコストもやはりたかが知れているに決まっている。ところが、これらの競技を一度にやるというだけでいきなり三兆円!なのだ。スポーツ競技を行うには、とんでもなく高価な試薬が必要なわけでも、とんでもない量の電力が必要なわけでもない。公平のために「選手村」が必要としても、たかだかスポーツの大会を行うためになんでこんなにカネがかかるのだろうか?答はオリンピック誘致のプロセスにあるに違いない。結局、オリンピックを誘致したいからこんなに費用がかかるようになるのである。一兆円より二兆円、二兆円より三兆円。東京オリンピックにしても、三兆円かかるプランだからこそ東京でオリンピックが開催されることに決まったのだ。本当はオリンピックは桁違いの低コストで開催できる。できるのだがそれでは誘致が決まらない。もっと高額なプランを用意した国に誘致が決定するからだ。だからオリンピックを開催するにはとんでもないコストがかかる。今のところは。これからオリンピックの開催費用は低下していくだろう。なぜなら、テレビも新聞も見ない人がどんどん増えているからだ。今の二十代の半数はテレビを視聴する習慣がないと言われる。ただでさえ、オリンピックなんて世界のどこかでやっているものをテレビで見ているだけなのに、テレビを見ない人にとってはオリンピック自体が全く別の世界の出来事である。そうなるとオリンピックはだんだん世界柔道選手権みたいに、関心ある人は非常に関心があるが、関心ない人はぜんぜん関心ないイベントになっていくだろう。オリンピックに無関心な人が増えれば、オリンピックのプランは必然的にチープなものになっていく。三兆円かかるはずのものは二兆円になり、二兆円かかるはずのものは一兆になる。いままでとは逆のプロセスが回り始めるのだ。東京オリンピックが開催されるまでには実に様々な出来事があった。そのすべてが素晴らしいと形容されるべきものではない。オリンピックを誘致するために三兆円のプランを用意してもろくな事にはならない。もちろん三兆円は煙となって消えるのではなく国民の銀行口座にチャリンと音を立てて振り込まれたのであろうけれども、世界的にはそんな感じになっていくのではないだろうか。