グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

サッカー日本代表がワールドカップ予選敗退するのが最強のドラマ

ワールドカップの最終予選で、サッカー日本代表がUAEに負けたらしい。最終予選の初戦を落としたチームがワールドカップに出場したケースはないのだそうで、この試合は文字通り絶対に負けられない試合だったようだが、いくつかはてなのブログを読むとなんとも微妙な結果のようである。中東出身のレフェリーの誤審(スポーツの世界では、誤審=買収もしくは脅迫と考えるべきものだけど)もあったみたいだけど、日本代表の試合のやり方に対しては疑問の声もあるようだ。

UAEがそれなりに強いチームだったのは確からしい。UAEはお金をたくさん持っていて、しかもああいう国ではサッカーの代表が勝つか負けるかは日本とは比べものにならないくらい重要なんだから別にこういう結果になってもおかしくない。中東においてスポーツというとまずサッカーである。ボールだけあればだれでも遊べるからサッカーというのは後進国では圧倒的に人気があるのだ。多分、平均的に見て日本国民よりも中東の人の方が国の代表がワールドカップに出場するかについてはるかに関心をもっているだろう。国民の関心が高い所にオイルマネーが投入されるわけだから、日本がUAEに負けるということは十分あり得る。

その一方で、日本代表ってどこか「なんだかんだでワールドカップに行けるでしょ」と思っているんじゃないか?と疑っている人は結構いるんじゃないだろうか。前回のワールドカップでも、試合がはじまる前からヘラヘラとスター気取りでこんな事ではワールドカップで勝つのは絶対無理、という声が聞かれた。今の日本代表がどれくらいヘラヘラしているかは知らないけど、日本代表はここらへんで負けておくのも悪くないような気がする。中途半端に勝つよりは、悲惨な負け方をする方がはるかによい。落ちるところまで落ちた、というショックがあれば次への躍進につながりやすいからである。

別にサッカー日本代表がワールドカップに出られなかったとしてもどう、ということはない。せいぜい電通を始めとするサッカー利権に関わっている人達が困るだけの話である。日本女子サッカーだってオリンピックに出られなかったわけだけど、出られなかったからと言って何か問題があったわけでもなかった。オリンピックの最中、応援するか忘れているかという違いがあるに過ぎない。

もちろん日本代表が苦しみながら予選を勝ち抜いてワールドカップに出場し、破竹の勢いで勝ち進んで優勝するとしたらこれは全く結構な事だが、もし優勝の見込みがないなら予選で敗退しても同じともいえる。今の日本代表がワールドカップに出ることがよい事であるかは自明ではないと思う。