グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

サラリーマンやめたら面白くなりそうなサラリーマンのブログなんて見た事がない

この話題はもうすっかり結論が出ていると思うけれども、まだ一部でくすぶっているような雰囲気もある。今日もそういうエントリーを一つ読んだ。はてな村がある限りそういう話はずっとくすぶり続けるだろうから僕も一応、この話について書いてみるか。

あらかじめ前もって断っておくけれども、これはサラリーマンやめた人がやっているブログがつまらない、ということを言っているのではない。サラリーマンを止めた人がやっている面白いブログなんていくらでもあるのは僕も知っているし、そのうちのいくつかは僕も読んでいる。

ただ、僕はいつも思うんだけれども、そういう自由人系のブログをやっている人はサラリーマン時代にブログやっても面白いブログを書いていたのではないだろうか。サラリーマンをやめる事で以前よりも面白いブログを書きはじめる、なんてことがあるんだろうか。

僕はそれとは逆に、サラリーマンをやっていた時は人気ブログだったけれども、サラリーマンをやめてブログに専念するようになったらかえってつまらなくなった、みたいな事のほうがありそうな気がしている。

正直、僕はいままでサラリーマンやめたら面白くなりそうなサラリーマンのブログなんて見た事がない。

僕はいま、定職はもちろんアルバイトすらやらずにブログを書いている。まあ引きこもりのようなものだ。こういう話はどうしてもまともな人がまともでないとされる人を批判するという形になる事が多いが、ここでは逆に引きこもり視点で、上に書いたような観点を中心としていつものように大雑把な極論を書いてみたい。

元プロのブログになるけど大丈夫なの?

ブログというメディアの価値というのはプロが書いている事にあると思う。当たり前の事だがブロガーというのは一人ひとりが何らかのプロである。医者をやっているブロガーは医療のプロ、食品業界にいるブロガーは食品のプロ、機械エンジニアをやっているブロガーは機械のプロなのであり、そういう各分野の専門家が専門家の視点でいろいろなエントリーを書くからブログというのは面白いのである。そういう意味で、業界から引退したブロガーは業界にいるブロガーよりも不利だと思う。

もちろん、人間にはどんな生き方をしても肩書というものがついて回る。たとえば専業主婦は専業主婦のプロであり、引きこもりは引きこもりのプロとも言える。専業主婦には専業主婦の、引きこもりには引きこもりの視点というものがあるわけで、そういう視点でブログをやっていけるというのならば全く問題ないだろうが、思ったよりも新しい世界は退屈だった、という事になるとブログの方も「昔のほうが面白かった」ということになるんじゃないだろうか。

本当に一人でブログ書けるの?

仕事をするとは人と会うという事である。当然人から色々な情報が入ってくるし、人と会話をすることでいろいろな事に気づくきっかけを得る事ができる。仕事をやめる事で出会いが増えるか変わらないならいいけど、もし仕事を辞めることで人との付きあいが減ったとしたら、ブログはつまらなくなると思う。

僕は引きこもりだから、ブログを書くときは何からなにまで一人で考えないといけない。そういう僕から見れば、サラリーマンをやっているブロガーはブログを書くとき、一人で考えているようでいて実は仕事に関わる人と一緒にブログのネタを考えているようなものなのではないかと思う事がある。

仕事を辞めるといかにもブログの事を考える時間ができていいように見えるけれども、仕事を通してブログのネタを考えるという事はできなくなるので、逆にブログをやるのは大変になるのではないだろうか。

サラリーマンやりながらやったほうが、却ってうまくいくんじゃないの?

仕事がブログをやるペースを作っているというのもあると思う。物事には続けやすいペースというものがあると思うのだが、仕事があったほうが却ってブログを更新するペースも作りやすいのではないだろうか。仕事をやめたからといってブログの更新が増えるということはないと思う。

だいたい、仕事を止めたとしても人間のやる事なんてどうせ大して変わらない。仕事が終わって家に帰ったらゲーム・アニメ・マンガ・・とかみたいな人だったら、仕事を辞めてもやっぱりゲーム・アニメ・マンガ中心の生活になると思う。それだったら仕事をやりながらゲーム・アニメ・マンガ・・の方がブログ的にもいいはずだ。

それ、中年になっても出来るの?

同じ事をやるなら若いほうが有利なのはブログの世界でも同じである。若かったら人気にもプレミアムが付く。逆にオッサンならば(略)。

仕事をクビになった中年男性(独身)がブログを開設し、100万円をもって世界旅行しても別に何も起こらないと思うけど、もし中学生が親から100万円もらって一人で世界一周したら、これはやり方次第では全国的な有名人になれるだろう(法的にそんな事が可能なのかは知らん)。

ブログの世界ではやっぱり、なにかと若いほうが様になるのではないかと思うこの頃だ。社会的な地位があるならいいけど、女性とかだとなおさら大変そうである。可能か、というよりもそれを目指すのがいい事なのか、という問題がある。

とはいえ

上に書いたような事が仮に正しかったとしてもそれは見当違いである事は僕も最初から分かっている。

ブログ飯というような事を言っている人で一生ブログだけで生きていくと決意している人がいるとは思わない。たぶん、しばらく海外旅行に出るような感覚でブログをやっているんだと思う。

僕はそれはそれでいいと思う。どうせリスタートを切るならば早ければ早いほど有利である。ブログがリスタートを切るとか、なにか新しいことに踏み切るタイミングを早めるならば、ブログというのはそれなりに意義があると思う。

 

とまあ、このように一応ひととおり書いてみたけど、自分でも何が言いたいのかよく分かっていないまま書いているので、おかしな所はブックマークコメントで指摘していただきたいです。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

 多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

 世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。