グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

必要なもの、欠けているもの、足りてないものというのは一人ひとり違う

僕にとっては全く当然で水道の水のごとく当然に考えているものでも、人によってはぜんぜん普通ではない、という事もあるだろう。逆もしかりで、普通の人にとっては有り余るほどあるようなものでも僕にはぜんぜん手に届かないものもある。

ネットとかでも報道でもいいけど、たまに若くして事件などに巻き込まれて高校生とか大学生なのに亡くなるという話をきく。

そういうときに僕がいつも思うのは、こういう人というのは僕がもってないものを気が遠くなるくらい持っていたんだけどな、という事だ。

こういう人というのは大抵交友関係が広くて、それでその交友関係がよろしくないからそういう事件に巻き込まれる場合が多いわけだけど、まずその前提としてとても活動的な事が多い。

活動的というか、世間的にはそれが普通なわけで僕から見たら活動的に見えるだけだけど、僕みたいに健康に問題があって自宅でひっそりと引きこもっている人間だと交友関係もなにもない。

体力とか行動力とか交友関係とか、これらのものは普通の人には蛇口をひねったら水が出てくるように普通なものだが、僕にとっては全く普通ではない。それらが必要なときは無理をして意識的に用意しないといけない。

それでも今では、体力とか行動力とかなら用意しようとしたらある程度は用意できそうな気がするくらいには良くなったけれども、やはり蛇口から水が出てくるようには出てこない。

ところが普通の人は普通の社会生活を送る上で必要になるリソースというのは水道水と同じくらい豊富に持っているわけで、だから普通の人は普通に社会生活を送っているわけである。

自由というのは多分そういうものなのだろう。

その一方で、僕と普通の社会人を比べてみると、普通はなくて困っているけれども僕の方はいくらでもあるような自由もないではないように思える。

僕はどちらかというと勉強は得意な方だと思う。どんな学問分野でも修士課程くらいのレベルならば教科書を読めば普通に分かるものだと思っているし、専門家でない人間が教科書を読んでも分からない学問なんてものがあればそれはそもそも学問として成り立っていないと考えている。

英語もとりあえず一通りの事ができるくらいには勉強した。多分オックスフォードとかケンブリッジの教授とかとも長々と雑談できると思う。基本的に同じようなカルチャーの中で生きているので話には困らないと思う。

英語を勉強する上で特に困った事もなかった。

単語を一万語くらい覚え、受験向けの英文法の参考書を読み、英文解釈の本を読み、英語を数千ページ読んでBBCでも何千時間か見ればある程度のレベルまで行くのは初めから分かっていた。

そういう事をするのに僕はなんの不自由もないが(不自由がないから出来たわけだが)、つまり普通の人は僕が自由にできる事を自由にできるように(たとえば僕が英語を勉強するように)普通の生活を送っているんだなあ、と最近気づいた。

普通の人が普通の社会生活を送っているのは、それが簡単だからなのだろう。

昔、体育の授業で僕以外の人間が全員神に見えた事を思いだす。今ではそれは単に僕の健康状態がひどすぎただけだと分かるが、当時は「こいつらはなんでこんな事ができるのか?」と授業の度に驚いていたものだ。

学校を卒業して相当の年月が経過したが、ある意味で今になっても体育の授業は続いているのかもしれない(もっとも、今に至るまで僕はこの体育の授業を欠席し続けているのだが)。

そして僕は体育の授業を欠席する一方、英語学習法に関する本とか雑誌がものすごい数出版されては消えていくのを不思議な思いで眺めている。

英語なんて単語を一万語くらい覚え、受験向けの英文法の参考書を読み、英文解釈の本を読み、英語を数千ページ読んでBBCでも何千時間か見ればいいだけの話だが、「神」なのにどうしてこんな簡単な事も分からないのだろうか?

それとも「神」にとって、それは僕が子供をやっていた頃体育をするのと同じくらいの難易度なんだろうか?

正直分からない。 

普通の人を理解する事はこれまで僕の一貫した目標だったし、これからも目標であり続けるだろう。

その過程でなにか「神」に役に立つことができたら僕としては本望である。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

 多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

 世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。