グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

努力が出来ないのは努力が可能だということが認識できていないから

努力について良くいうのは、天才と言われる人はまず間違いなく普通の人が想像でいないくらいの努力をしている人で、それくらい努力をしていればだれでも大活躍できるだろう、というような事だ。

それは確かに事実だろうと思う。

何にしてもそうだが、物事がうまくいかないのはほとんど100%必要な時間努力をしていない事に原因がある。

もしどんなに効率的にやっても達成するのに1,000時間必要な事があったとすれば、それを数十時間ですませる方法はない。

もし天才と同じくらいの時間を勉強なり仕事なりにつぎ込めば、天才かどうかは分からなくても世間の中で「プロ」としてやっていけるくらいのレベルには行くと思う。

 

とはいうものの、何らかの成果を出すために何千時間、何万時間取り組むというのはなかなかできない事である。

 なかなかできない事であるけれども、しかしその一方で一つの事に何千時間、何万時間と取り組む事が出来る人ももちろんいる。一体何が違うのだろうか?

思うに、努力ができる人というのは努力が可能である事を知っている人だと思う。

やればできる、というやつである。

 

僕が英語の勉強を始めた時、まずやったのは英文を読みながら知らない単語を片っ端から覚える事だった。その当時はブログなんかやっていなかったからヒマの上にさらにヒマで、一日100単語くらいのペースで単語を覚えていった。

覚えては忘れ、覚えては忘れ、という事を何度か繰り返すと大体7割くらいの単語は覚える。覚えきれなかった残りの2割ほどの単語はもう一度英文に出てきたときにもう一度覚えるようにした。

結局、始めの100日間だけで知っている単語は10,000単語くらいになった。

10,000単語くらい単語を知っていたら、大抵の事は何とかなる。逆に10,000単語くらいないと英語の学習に何かと支障をきたす。英単語の10,000単語というのは語学力の基礎の基礎なのだ。

 

僕は英単語を覚え始める時に、10,000単語を覚える事が難しいとは全く思わなかった。そこらへんの人でも「芸能人」の名前やら「芸能界」に関する事項ならば10,000以上の事項を記憶しているだろう。なんでそれらの情報は記憶できるのに英単語は記憶できないのか?そんなものは単に頻度の問題なのである。

世間の人が英単語を知らないのに芸能人の名前はやたら知っているのは、テレビを見ていれば芸能人の名前は頻繁に聞くのに英単語を聞くことがないだけの話なのだ。

だから僕は10,000単語を覚えようとするのに何の躊躇もなかったし、実際に100日くらいで10,000単語覚えた。10,000単語覚えたら後は簡単で、特に英語の勉強で困難を経験した、という事はない。

しかし、ここで10,000単語を覚える事を避け、英語はgetをつかえば話せるとか、知らない単語は推測すればいいみたいな事を言っているならば、英語の勉強はまず100%失敗する。

口語的な表現を使いこなしたり知らない単語を推測するのは相当のレベルの語学力があるから出来る事で、英単語をろくに知らないレベルの人間が同じ事をするのは絶対に不可能だからだ。

 

努力というものは無条件に困難で苦しいものであるように聞こえる。

実際にそのような努力もあるのだろう。

しかしその一方で、やってみたら簡単だった!というような努力はたくさんあるし、基礎というのはかなりの部分そのような努力で身につくものなのではないかと僕は考えている。

そのような努力を見つけるのがうまい人は努力できるし、見つける事ができない人はなかなか努力できない。もし必要な努力を避けて基礎が全くないままに先に進もうとするなら最悪である。まず100%失敗するだろう。

 

努力ができるのは努力が可能だということが認識できているからだ。

そして、天才というのは普通の人より困難で苦しい事に耐える力がある人であるというよりは、このようなやってみたら簡単な努力を自然体で続けている人であるような気がする。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。