事後的に大統領選挙の結果をねじ曲げようとするアメリカのリベラル派
ここ最近、アメリカではリベラル派がトランプを弾劾しろと大騒ぎしている。
きっかけはトランプがFBI長官のジェームズ・コミーを解任した事で、リベラル派によると、これはロシアゲートの隠蔽を目的とした司法妨害にあたるのだそうである。
しかし、コミーの解任はトランプの意向のみによって行われたのではない。
トランプにコミーの解任を勧告したのはオバマ政権によって任命された司法副長官のローゼンタールで、コミーの解任は司法省全体の総意である。
コミーはヒラリーのメール疑惑の際の不手際が原因で次から次へと極端な事をせざるをえない立場に追い込まれていて、共和党、民主党のどちらの側からもFBI長官としての適格性をうしなっているとみられているのだ。
ローゼンタールは党派を超えて見識と能力を高く評価されている人物で、司法副長官に任命された際も議会で大差で承認されている。
だからトランプの意向に関係なく、遅かれ早かれコミーは解任されただろう。
トランプがマイケル・フリンのに対する調査を妨害しようとしたからトランプを弾劾するべきだ、みたいなこともリベラル派は言っているが、これも苦しい。
コミーに「フリンはいい奴(good guy)だから捜査をやめてくれないか」と言ったから大統領を弾劾しろ、というのは、いくらなんでも無理がある。
それはできません、と言われたら、そうか、で終わったような話で、状況を考えれば、トランプの発言はいささか非常識なものではあっても、司法を捻じ曲げようとしたとまでいうのは言い過ぎである。
結局、なんでリベラル派が苦しまぎれの大騒ぎしているかというと、ロシア疑惑を裏付ける具体的な話が何一つ出てこない事に原因がある。
報道自体は断片的に続いているのだが、explosiveとかbombshellとか言うので聞いてみると、だれがロシア人から謝礼として4,000ドル受け取ったとか、聞いていて力が抜けてくるような話しかない。
大統領選挙からほとんど半年以上経っている。
ロシア関係の捜査は大統領選挙の最中から続いていたわけで、何か犯罪の事実があれば今に至るまでに何か出てきそうなものだし、もし共謀がなかったとしたらもちろん何も出てこない。
もし陰謀があったとしたら時期的にバノンが関わっているはずだが、バノンの名前も上がってこないし、具体的にロシア人と何をしたら選挙結果を変えられるのかも全然わからない。
常識的に考えたら、陰謀なんて存在しない可能性の方が圧倒的に高いわけで、最近はこの話題から距離を置くようなスタンスが広がりつつある、というのが実情だ(wait and see)。
大騒ぎした後で何もなかったら、恥をかくのは自分なのだ。
トランプが過去に行った「トランプ大学」などの詐欺行為を理由にトランプを弾劾するべきだ、というリベラル派もいる。
たしかにトランプのビジネスの手法に問題があったのは事実だろう。
しかしアメリカの有権者は、トランプがこれまでどういうビジネスをしてきたか報道を通して十分理解した上でトランプに投票したわけで、これを否定するのは難しい。
共和党としてもトランプを弾劾する理由は何一つない。
共和党支持者の大多数はいまでもトランプ政権を支持しているわけで、今ここでトランプを引き摺り下ろしたら大混乱になるだろう。
これらのことを理解せず、今に至っても選挙で示された民意を無視してこれをねじ曲げようとするリベラル派の程度の低さにはただただ驚く他はない。
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