グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

基本的な英単語を知らずに英会話をしようとするのは、会話の相手に失礼である

日本の英語学習というのは基本的に、単語を知らないのではなく単語の使い方を知らないのが問題である、という考えに基づいていると思う。

つまり、必要な単語はすべて知っているのだから後は単語の使い方を覚えればいいだけ、という事である。

そして、使い方を覚えるのに一番いいのは英会話、という事になるのだ。

もちろん、ある種の英語教師や英語教育学者が英会話に執着するのは、その方が英語教育や英語教育学の存在意義が脅かされないから、というのもあるだろう。

生徒が勝手に英語を勉強できれば何のための英語教育かわからなくなる。

しかしながら、この「日本人は単語の意味は知っているけれども使い方をしらない」という考え方は英語教育の既得権益に関係のない人にも広く浸透しているように見える。

日本人のよくわからない英会話熱も、この考えを反映したものだろう。

 

でも、日本人は本当に必要な単語の意味を知っているのだろうか?

一体、政治家(politician)を英語でなんて言いますか?と言って答えられる日本人は一体どれくらいいるのだろうか。

議会(parliament)を英語でなんて言いますか?と言って答えらえる日本人は一体どれくらいいるのだろうか。

もし日本人で、「政治家」とか「議会」という単語の意味が分からなかったら大変である。

ところが、これが英語になると、polliticianもparliamentも知らなくて当たり前、という事になっているのだ。

なんか、おかしくないだろうか?

politicianとかpariliamentという単語を知らない事は、日本語で「政治家」とか「議会」などの単語を知らないくらい重大な問題である。

要するに、「英語ができない!」とか言っている日本人がやっている事は、「政治家」とか「議会」という単語を知らずに政治に関する議論をしようとするようなものなのだ。

 

英語を身に着けよう!ということで、必要な英単語を知らないのに英会話から始める人は多い。

しかし、会話には当然相手というものがある。

もし、会話の中にpoliticianとかparliamentという単語が出てくるたびに

'What is politician?'

とか

’What is parliament?'

みたいな事を言うとしたら、相手としてはどう思うだろうか?

相手からすると、そんな基本的な単語の意味は前もって勉強しておけ、と思うだろう。

英会話に必要な基本単語はあらかじめ知っていなければならないし、基本的な単語が分からないレベルならば英会話をするべきではない。

英単語を勉強するには、特に教師の指導を受ける必要があるわけでも、語学に特殊な才能がある必要があるわけでもない。

ただ、英単語を覚える意思さえあればよいのである。

それなのに基本的な英単語も知らずに英会話をしようとするのは、はっきり言って会話相手をナメた、極めて無礼な振る舞いであると言うしかない。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。