グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

英語を勉強するには辞書なしで英語が読めるようになる事を目標とすればいい

ネットをやっているとよく、英語の勉強を始めたのはいいけれども続かない人が多いのはなぜか?というエントリーを見かける。そこで取り上げられる理由というのはいろいろあるが、結局のところは英語を勉強しても英語を使う機会がないから、という理由に集約される。だからそれに対する解決策というのもだいたい、外国人に積極的に話しかけようとか、(アフィを踏んで)Skypeを使った英会話レッスンに申し込もう、というようなものが多い。

でも僕は、英語の勉強でコケる人が多いのは英語を使う機会がないから、というのとはちょっと違うと思う。たしかに究極的には英語を使う機会がないから英語の勉強にコケる、というのは正しいのだが、それは直接的な理由ではないと思う。

僕が思うに、英語の勉強でコケる人が多い理由は

英語を話す事が目標になっている

からだと思う。

英語をしゃべることができる、というのはとても漠然とした目標である。つまり、どの程度までやれば英語を話せる、といえるのかはっきりしない。たとえば、ある話題については話せるけれども他の話題についてはなにも話せない、という場合はそれは英語を話せるという事になるのか?

それでも、なにか一つの分野を決めてその分野での意思疎通ができるようになる、というのが目標としてはっきりあるならば問題ないと思う。しかし多くの場合、英語で何を話すのかを何も考えずに、ただ見栄を張りたいために漠然と英語を勉強しているケースが多い。要するに英語を話す事で何がやりたいのかはっきりしていない。そして普通の人は周りに見栄を張る以外にしたい事など何もないのである。

これでは英語を勉強するといっても、何をどう勉強すればいいのか分かるわけもない。したがってその英語の勉強のやり方も非効率なものであらざるを得ず、当然進歩も全然しないから、途中で投げ出す事になるのは当たり前の結果といえる。

このような事になるのは、英語の勉強を始める際の目標がおかしいからだ。

僕は英語の勉強というのはまず、英語を辞書なしで読めるようになる事を目標とするべきだと思う。考えても見てほしい。どうして文字に書いてあるものも読めないものを音として聞いたら理解できるという事があるのか?どう考えても英語を聞き取るより英語を読む方が簡単に決まっている。それならば、まず英語を聞いたり話したりする練習をする前に、英語を辞書なしで読めるようになるべきだ。

よく、日本人は英語の読み書きは出来るけれども話せない、というがこれはとんでもないデマである。平均的な日本人が英語となると手も足も出ないのは、英語の読み書きが全くといっていいほどできないからだ。たとえば、日本人の中で「政治」「議会」「逮捕」「官僚」などの基本的な単語を英語で言える人はほとんどいないと思うが、このような基本的な単語もしらないようでは英語を話す事などできるはずもない。もし英語を辞書なしで読むだけの力があれば、英会話に関してはなんとかなる。少なくとも意思疎通が全く不可能、というような状況にはならない。

英語の勉強では辞書なしで英語を読めるようになる事を目標にするべきなのは、英語を読む練習というのは具体的に努力ができるからである。英語を辞書なしで読むための努力というのは簡単で、大学入試用の英語の文法書と英文解釈の参考書をざっと読んで、あとは英文の中で知らない単語を片っ端から覚えていくだけでいい。どの言語でもそうだが、英語でも日常的に出てくる単語の数はそう多くない。やってみたらわかるが、辞書なしで英語を読むだけの語彙を覚えるのは案外簡単である。

まあ別に英語を話すのを目標にするのは結構だが、英会話に取り組む前に英語を辞書なしで読めるくらいのレベルにはなっておくべきだ。それくらいの力があれば英会話をしてもぐんぐんと上達する。逆に、英語を辞書なしで読める程度の力がないと、英会話の勉強は非常に困難なものになるだろう。はっきりいって、英語を読めるようになった後で英会話に取り組んだ方が、長期的にははるかに楽に英会話を勉強できるのは明らかである。

英語を読むための知識は英語を話す上で全部役に立つ。英語を辞書なしで読めるようになってもいい事しかないのだから、英語で見栄を張る事しか興味のないような人でも、基本的な英語の読解能力をある程度のレベルにまで持って行った後で英会話などに手をだすべきだ。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。