グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

勉強に関する匿名ダイアリーを読んで思ったこと

ここ5,6年の悩みで最近はっきりわかってきたんだけど、俺いつのころからかどうやって勉強していいのかわからなくなった。
IT系の仕事だから、新しいソフトウェアとか技術とか勉強してマスターしたいって思っているんだけど、空き時間に勉強してもぜんっぜん頭に入ってこないのよね。
仕事は幸いにもそこまでブラックじゃないのよ。こうやって増田に愚痴ブログかける時間もあるし、残業もたまにあるぐらい。仕事のストレスでどうって話じゃない。
一番大きいのは結婚して子供できて自由な時間が減ったことなんだろうけど、でもそれ以前から勉強ぜんぜんできなくなったの。
参考書とかチュートリアル動画とかに数十万円くらい費やしてきたけど、それの1割も満足に読めてない。
とにかく勉強して何か成長したって実感がここ10年ぜんぜん持ててないから勉強することへのモチベが全然あがらない。
何をしないよりもなんかしたほうがマシだろうとチュートリアル動画とか見てても、全然あたまに入ってこないの。20分も見てると眠くなってきちゃう。
なんとか嫁さんに頼み込んで時間と金工面して仕事後に講義うけにいっても、全然身につかないから取るのやめちゃった。
たまにプロジェクト内で新しい技術つかわなあかんときはなんとかやってる感あるけど、基本ここの会社が「できる人がやる」って方針だからその技術を知らない人にはそういった仕事は回ってこない。
んで勉強しても全然あたまに入らなくて身につかなくて、仕事も回ってこないの悪循環。
なんか俺、勉強の仕方を根本的に間違えているのかな?よくわからない。
年末に嫁さんが子供連れて実家に帰るから3年ぶりくらいに3週間ほど一人の時間が持てるからそんときにいままでできなかった勉強いろいろしたいと思っているんだけど、今のままじゃ何をしても無駄に終わるんじゃね?って思えて怖い。
自己啓発セミナーとか行く人間の気持ちがよくわかる。このドン底のモチベーションを無理やりでもあげられるならわらにでもすがりたい気分。
マジみんなどうしてるの?根本に俺が怠け者なのが原因なのはわかっているんだけど、どうやったらちゃんと勉強できるんだろう?

勉強の仕方がわからない 追記あり その2

僕はこのエントリーを読んでアフリカかどこかの原住民の呪術の話を思い出した。

その部族は日照りが続くと雨を呼ぶための儀式をするのだそうだが、この儀式を行うと必ず雨が降るというのだ。雨が降る理由は非常にシンプルで、要するに雨が降るまで儀式をやめないとそのうち必ず雨が降る。

実際にこのような儀式があるのか僕は知らない。物事を続けることの大切さを説明するための作り話なのかもしれない。しかしながら、この話がいろいろと考えさせられるものである事は確かだ。

勉強というのは、この雨を呼ぶための儀式と似たところがある。何かを理解できるまで考え続けたら大抵のものは理解できる。勉強しても分からない、というのは大体、一時間どころか30分も考えていない場合がほとんどだ。もちろん、すべての物事が30分や一時間で分かるわけもないが、考え続ければ大抵の事はそのうち分かる。

しかし、先ほどの増田からは、この考えるという姿勢が全く感じられない。考える代わりに、何も考えずに理解できるものを探し回っているだけに見える。

確かにITに関する教科書とかネットに落ちている解説は、なんでこんな簡単な事をゴチャゴチャと複雑に書くのか訳が分からないものが非常に多い。どこかに簡単に理解できる説明があるかもしれない、と考えるのは分からないではないし、運がよければ一目見たら分かるような説明に行き当たる事もある。

しかしながら世の中では、ひどい資料ばかりでまともな解説が全く存在しない場合も少なくない。その場合は、自分で例を考えるなどして、少ないヒントから自分で解説を考えるしかない。

当然これは試行錯誤を必要とするプロセスで、それなりに時間がかかる。しかしながら多くの場合、勉強のやり方はこれしかない。先ほどの増田にはこれが分かっていない。

先ほどの増田があれこれ色々なものに手を出しているように見えるのも気にかかる。

ITの世界は技術の移り変わりが激しい。今年は2017年だが、2007年に流行した技術で今も使われているものはどれほどあるのか?もし10年後には忘れ去られている技術なら、それを勉強してもしなくても10年後には同じである。

基本的に、ITの技術は理解をするのに以前の技術に関する知識を必要としない。いま必要な技術を勉強するのに2007年の技術を知っている必要はないし、10年後の技術を勉強するのに今の技術は知らなくていい。

だからある意味、いつも勉強していないと時代から取り残される、というのは嘘である。なぜなら、ITの技術など、ちょっと勉強したら簡単に時代に追いつけるものがほとんどだからだ。

上のような主張は、20年前に「C++を勉強しなければ時代に取り残される」と言っていたようなものである。今のITの仕事をするのに普通C++は関係ないし、C++を必要とする仕事をする人は必要になった時点でC++をすんなり理解できるレベルの人である。

だから増田は、時代に取り残されることを恐れてあれこれと手を出すのではなく、一つのことを理解ができるまで取り組むべきだ。もちろんそれが流行り廃りのない普遍的な知識であればよいが、そうでなくても一つのことでも身に付いた方が何も身に付かないよりましだろう。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。