一応、世の中では消費が大事と言うことになっている。
消費がないと不景気になるので、消費など必要ないという人は、一部のライフスタイルとして消費にまつわる面倒を敬遠する人を除いてあまりいない。
政治家などもいつも消費がどうこう言っている。
しかし、世間も政治家も、実際に本当に消費を重要と思っているのかは疑わしい。
世間も政治家も、どこかで消費は重要なのだが自分は消費したくない、と考えている節がある。
自分の店は繁盛してほしいが(つまり他の人には消費してほしいが)他人の店では買い物をしたくない自営業者のようなものだ。
そのような本音は、ここ数十年の税制にもはっきりと現れている。
ここ数十年の税金のトレンドを一言でいうと、それは消費を悪と見なす一方、投資を善であるとしてこれを奨励するものだったと思う。
消費がそんなに大事といいながら、消費税を減税しろとか、さらには消費税を廃止しろという声が世間には全くと言っていいほど聞かれない。
その一方で、財政が危機的だと口を揃えていう割には高所得者に対する課税は一向に進む気配がない。
なぜならば、投資は善なので資産を投資している高所得者は優遇しないといけないのである。
結果として、世の中ではカネがジャブジャブと溢れかえっているはずなのに人々にカネが行き渡ることがなく(それは日本国民が選択したことであるが)日本は衰退する一方、というのがここ数十年の日本社会だった。
僕は、これからの日本の税制は、累進課税を強化する一方で大々的に控除を認めればいいと思う。
たとえば、インボイスみたいなシステムを使って、課税額から消費した分を15%還付するというのはどうか?
15%税金が還付されるということは、高収入の人は15%引きでものを買えるということだ。
そうすれば、高収入な人にも消費をするインセンティブが生じるし、高収入な人がカネを使えば低収入の人にもカネが行き渡る。
僕は、投資を奨励する税制というのは実は全く時代遅れなのではないかと思う。
自分の店だけ繁盛してほしい馬鹿な自営業者みたいに振る舞うのはもう止めるべきだ。
最近の情報技術も活用して、もっとましな課税システムを構成すべきなのである。
電子出版した本
多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。
世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。