ブロガーとして生きるということ
それにしても、ブロガーとして生きるということはたいへんだ。
僕もこのブログをはじめて結構になるが、昔よりかは楽になったとはいえ、今でも大変だ。まず文章を書くのが大変だし、とにかく時間がかかる。文章を書くのは早い人は早いが、僕は文章を書くのが遅いので朝にブログのエントリーを一本書くと本当に半日が終わった気分になる。というか、だいたいブログのエントリーを一本書くと疲れて寝てしまうので、本当に半日が終ってしまう。ブログのエントリーというのはあっという間に読み終わるのでブログなんて簡単に書けると思うけれども、実際に自分でやってみるとかなりたいへんだ。
それでジャンジャンとアクセスが見込める一万文字くらいの長文エントリーができあがるかというとそんなことはない。せいぜい1,500文字とかそんな程度だ。しかも、僕のブログで具体的な情報ではなくアイディアとか思考を書いているので検索エンジンからの受けはとても悪い。270記事書いて一日のアクセスは200少しだ。年末よりは50ほど増えたが、これだって最近更新が少しばかり多いからかもしれない。エントリーを一本かいたら疲れて寝ているのにこれなのだから、我ながらものすごいことをしていると思う。
たとえばこれからあと十年、今のような調子でブログを続けていたとしたら、その十年でブログにどれほどの時間とエネルギーを費やすことになるのか見当も付かない。もちろん、十年後も今のように悠長にブログを続けていられるかどうかはしらないが、もし今のブログ生活が十年続くとなるとものすごいことになりそうだ。
それでも僕がブログを書くのは、
・ブログしか社会との接点がない
・ブログしかできることがない
・書きたいことがある
という3つの理由があると思う。
僕は引きこもっているので理屈の上ではなにをしてもよいはずだが、世間とのやり取りが全くないというのはかなり苦痛だ。苦痛というか、なんともいえない虚しさがある。
ブログを始める前は世間とのやり取りがゼロの状態が常態だったので、あまり苦痛とか虚しさを感じていたわけではなかった。しかし、実際ブログを始めてみると、世間とのやりとりをゼロにして引きこもっているのはやはり自然な状態ではない、と改めて実感した。
ブログを始めて、僕の生活はかなり自然になったと思う。もちろん、世間から見たら僕の生活には何の変わりもないけれども、引きこもって暮らしている本人には大きな違いがある。もっといえば、ブログをせずに単純作業などをして「社会復帰」するよりは、ブログをしながら引きこもっているほうが僕にとっては自然な生き方だろう。それどころか、「先生」になって頭脳労働に携わるより、ブログをやっている方が自分に合っているかもしてない。
二番目の「ブログしかできることがない」についてだが、もちろん理屈では人間というのは何でもできる事になっている。もちろん、一人一人の人間ができないことは無限にあるが、できることもまた無限にある。しかしながら、理屈ではできることと実際にできることの間には大きな差があって、実際に続けることができることはかなり限られている。
僕にとって、とりあえずブログは続けることができる数少ないものの一つになっている。何かを続けるには調子の悪いときでも続けなければいけないが、僕はとりあえず、ブログはどんな状態でも書ける。
なんだかんだでブログ以外のことをやるのは大変なのである。ブログを書くのもそれなりに大変だが、ある意味文字を書けばいいだけなので楽と言えば楽だし、いつでもどこでも、どんな状態でもできる。体の具合が悪くて引きこもっているような人間にもできるのである。その上、これは引きこもり的に非常に重要なのだが、ブログを書くのにカネは全くかからない。インターネットに接続がある限り、カネのことを一切気にせずに延々と書き続けることができる。
しかしながら、なんで僕がブログを書いているのかというと書きたいことがあるから書いているのだろう。たしかに社会とのやり取りが全くないのがしんどい、というのもあるし、現状できることと言ったらブログくらいしかない、というのもあるが、もし書きたいことが何もないならブログを書く以外のことをしているだろう。
何か書きたいことがあるからとブログのエントリーを書き始めると、たいてい書き始める前には思いもよらなかった論点が出てくる。なので、ブログを書くことは非常に勉強になる。ブログを始める前と比べて、僕のものの考え方は相当に進化したと思う。ブログを書くと勉強になるというのも、僕がブログを続ける理由の一つになっている。ブログを書いていなければ、僕のもののの考え方は今とは比べものにならないほど低いレベルにとどまっていたと思う。
ブログをやるにはとんでもないコストがかかる。時間もかかるし、体力も消費する。それはこのブログを一年半くらいやっていやというほど実感した。正直、今後十年間ブログをやるとしたらどれだけのコストを支払うことになるのか気が遠くなる思いがする。
はっきりいって、ブログを書くなんて事は気違い沙汰以外の何でもない。しかし、それでも僕はブログを書き続けると思う。書かなければならないことがあるから僕はブログを書き続ける。その結果どんなことになろうともである。
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