グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

一億円と百万人のフォロワーではどちらが価値があるか?

「お金2.0」という本に、SNSの百万人のフォロワーと一億円のどちらが価値があるか?という問題があるらしい。

これはなかなか答える人がどのような人間であるがが問われる質問だと思う。というのは、僕が思うに、世の中には一億円よりも百万人のフォロワーのほうが価値がある人と、百万人のフォロワーよりも一億円のほうが価値がある人がいるからだ。

模範的に答えれば、(特にこれからの世の中では)一億円なんかよりも百万人にフォロワーのほうが価値がある、と言うことになるだろう。

たとえば、なにか世の中ででかいことをやりたいならば、百万人のフォロワーのかわりに目先の一億円を取るなんて全くの論外である。百万人のフォロワーがいるのと一億円もっているのでは、どう考えてもフォロワーが百万人いたほうがでかいことができる。自分のメッセージや行動が小国の人口と同じだけの人数に伝わる。これはすごいことだ。

一億円あったからといって、カネで買ったものではない本物のフォロワーを百万人獲得できるとは限らない。というか、本物のフォロワーを百万人獲得するのにいくら費やさなければいけないのか、気が遠くなるような話である。

百万人のフォロワーがいれば一億円を稼ぐなんてそう難しいことではないだろう。一億円稼ぐのに何年かかるかはともかく、トータルで一億円くらいは普通に稼げそうな気がするし、もし儲けが3,000万だったとしてももらった一億円の上に寝そべっているよりよほど面白い。

しかしながら、だれもが一億円よりも百万人のフォロワーのほうが価値があるのかというと、僕はそうは思わない。

フォロワーが百万人いるとなれば、当然それにともなう責任が生じる。具体的には、そのフォロワーに向かっていつも何か発信していかなければいけなくなる。もちろん、発信をするかしないかは個人の自由だが、少なくとも何らかの情報を発信しなければならないというプレッシャーは間違いなくかかる。

なにか表現したいことがありすぎて困っている人や、やってみたい企画がありすぎて困っている人ならばフォロワーは多ければおおいほどいい。しかし、だれもが表現したいことことがあるわけではないし、やってみたい企画があるわけではない。もし表現したいこともやってみたい企画もないような人は、百万人のフォロワーがいるという状況に耐えられないと思う。

百万人のフォロワーを持つには、百万人フォロワーがいるという状況に耐えるだけの強さがいる。その強さがない人ならば、フォロワー百万人よりも一億円のほうが価値があると思う。

一般論として、成功すればするほどに安楽な幸せからは遠ざかっていくものである。要求される仕事のレベルも上がり、責任も重くなる。成功し、その成功を続けるというのは楽なことではないのだ。しかも、成功すれば成功しただけの「有名税」も、どっかりと支払わないといけない。僕は、断固とした意思をもって、一億円を元手に生産的なことを一切せずに楽しく暮らす、という人生もそれなりに悪くないと思う。

外から見ると成功している人の人生というのは素晴らしく見えるが、案外割に合わない?成功というのもあるのではないだろうか。というか、実際に世の中でのさまざまな成功を観察すると、割に合う成功よりも割に合わない成功の方が多いような気もする。

重要なのは、あまり意識が高い人のいうことに流されすぎることなく、フォロワーが百万人いる人生とゼロの人生それぞれにメリットがあると言うことをしっかり認識することであろう。自分の力量の性質を正しく見積もることはこれからも重要でありつづけるわけで、冒頭の質問は自分のもっている力量について考えるきっかけになかなかいい質問であると思う。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。