グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

よい苦労とわるい苦労

学校でのエアコンの設置状況について調べていると次のエントリーを見つけた。

https://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20150219/277734/

確かに小田嶋氏がいうように、苦労にはよい苦労と悪い苦労がある。よい苦労は人を成長させるが悪い苦労は単に人間をだめにするだけでいいことは何もない。それではいい苦労と悪い苦労では何が違うのかというと、いい苦労というのは「災い転じて福となす」ということわざでいう、福に転じうるようなものをいうのだと思う。もし、苦労が自分の力量で対処できるようなものであれば、苦労を克服することで貴重な経験もえられるだろうし、場合によっては以前よりもより有利な条件で人生を再スタートさせることができるかもしれない。しかしながら、残念なことに多くの苦労はどう考えても福には転じようがないものがほとんどである。たとえば貧困などはどう考えても福に転じようがない苦労の典型例だろうし、空調がない中で夏のあつさに苦しんだところでいいことは何もない。世の中では往々にして、ごく一部の福に転じうるような苦労と、大多数の福に転じようのない苦労を同一視し、撲滅すべき苦労を放置するどころか場合によっては押し付ける、ということが起こる。苦労にはよい苦労と悪い苦労があり、しかもたいてい苦労というものは人をだめにするだけ、という認識を日本人全体が持つ必要があると思う。