グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

トヨタとカーシェア

トヨタがカーシェアに参入するらしい。実はこれはそれほど唐突な話ではない。なぜなら、トヨタはグループ会社でレンタカーをやっているからだ。そして、カーシェアリングで大打撃を食らっているのがレンタカー業界なのだ。なので、トヨタは前々からカーシェアリングなどのシェアエコノミーの動向に注目していたはずだ。背景には、労働環境の変化によってクルマを購入・維持することが難しくなっている層が急速に増大していることがある。クルマが売れないとクルマの値段を上げないと採算が取れない。実際、今のクルマは下らない軽自動車でもびっくりするほど高くなった。しかしクルマが高いと当然、クルマは売れず、クルマ離れが進行する。「車なんかカネがかかるし、危ないじゃん」みたいな感じで、クルマは酸っぱいブドウになりつつある。このような悪循環を打破するためにトヨタが考えた一手がカーシェアリングなのかもしれない。さらに、カーシェアリングは新車のセールスにも影響しうる。普段カーシェアリングで利用しているクルマが好印象だった場合、新車を買う際に同じクルマを買うのが安心と考える人は相当いるだろう。なんだかんだで、クルマに乗ってみれば自分の車が欲しくなるものだ。しかし、それには、まずクルマに乗ってもらわないことには話にならない。このように考えると、トヨタカーシェアリングに参入するのはそれなりに合理的だと思う。まあ、トヨタがやることなのだから合理的なのは当たり前なのだが。