グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

クリエイティビティーにおいて、統一朝鮮は日本を追い越すか?

韓国の大統領が「日本を追い越す」とかいっているようだが、統一朝鮮は日本を追い越すと予測している人はなにも韓国の大統領だけではない。このようなことは、投資コミュニティーの中ではけっこう以前からいわれている。というのは、まず北朝鮮には膨大な量の天然資源がある。採掘に必要な資本もテクノロジー北朝鮮にはないのだから、これらの天然資源は当然手付かずのままである。そして、南北が統一されると人口は当然倍になる。国の大きさというのは何だかんだで人口で決まるという面があるから、統一すれば韓国の競争力はその分大きくなる。天然資源と人口を有効に使えば衰退し続ける日本を追い越せる。こういう理屈なのだが、果たしてうまく行くだろうか?まず、天然資源についてだが、天然資源が豊富ということは正直あまりいいことではないと思うのだ。ロシアも中国もオーストラリアも天然資源は豊富だが、天然資源が豊富だからこれらの国が成功しているとは誰も考えないだろう。もちろん、これらの国にもし天然資源がなければもっと成功したかは知らないが、天然資源がこれらの国の進歩の妨げになっていない、とはちょっといえないのではないだろうか。天然資源がある方がいいのか、それともない方がいいのかは状況によるだろう。しかし、資源が豊富で新しい時代の流れを作れるくらいのレベルの文明を持つ国と言えば現状、アメリカくらいのものではないか。人口にしても、中国には10億人も中国人がいるわけだが、中国が10億人分成功していると主張するのは難しい。10億人もいるのにこの程度?というのがこれまでのところで、しかもその人口動態は決して明るいものではない。だから、朝鮮の統一がなされた結果人口が倍になっても、それによって成功が約束されるとは限らない。国が追い越すだの追い越されるだのいう話は、結局は文明のレベルで決まる。そして文明のレベルとは、要するにクリエイティビティーがどれだけあるか、ということだ。さらにいえば、究極のところ、クリエイティビティーというのはある種の真面目さで決まると僕は考えている。この点についているならば、やはり韓国には真面目さが不足していると思う。それは韓国の気違いじみた歴史認識にもよく現れている。あれはまさにクリエイティビティーが不足している国の反応だ。別に日本が完璧な国であるとは思わない。しかし、今の韓国の有り様をみる限り、統一朝鮮の文明のレベルが日本を上回るとは、僕にはどうしても思えない。