グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

甲子園中止!

高校野球連盟などのステークスホルダーがオンラインで会議を開き、甲子園の中止を決定した。もっとも甲子園の中止はもともと決まっていたようなものだから、この会議は中止の決定をどのように発表するかの打ち合わせのようなものだったに違いない。なにせ高校野球というのは「教育の一環」なのだから、生徒の(「球児」というのは野球選手である以前に生徒である)生命の安全が損なわれることがあってはならないのである。万が一野球部屋で集団感染が起きて、勝武士みたいになる球児が出たらそれこそ大変だ。というわけで甲子園中止は当然の帰結であるわけだが、スポーツ教育学的に今回の中止は重大な意味を持つ。意味を持つというか、これは千載一遇の大チャンスであると言ってよい。今年甲子園が無くなった世代の野球選手は、甲子園が開催された世代の野球選手と異なったメンタリティーを持つはずである。この中止によって、甲子園がある場合とない場合とでいったいどのような違いが生じるのかを観察することができるのだ。甲子園というのはあまりにも華やかな舞台であるものだから、その負の影響もまた強烈である。甲子園出場がその後の大活躍の第一歩となったケースはいくらでもあるだろうが、甲子園のせいで人生が狂ってしまった選手は一人や二人ではないと思う。甲子園が本当によいものであるかは自明ではない。今年の夏の甲子園は中止になった。甲子園が中止になることで、我々は甲子園とは何なのかを初めて知ることになるだろう。