グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

定年延長中止!

公務員の定年を65才までに延長する公務員法改正案は廃案になるようだ。コロナウイルスにより雇用情勢が悪化する中、公務員の定年が延長されるのは間違っている、という世耕参議院議員の主張に乗った形となった。内閣と敵対してまでこのような主張を行った世耕議員はさすが、「構造改革」の中心にいただけあるな、と思うが、これでなぜ公務員法改正案と検察庁法が抱き合わせになっていたのかがはっきりした。要するに、民主党系の人たちが是非ともやりたい公務員の定年延長を抱き合わせにすれば検察庁法も通るだろうと甘く見たのだ。この幼稚としか言えない政治判断はいまの自民党こと自由民主党を象徴するものだが、国民がまったく気付くことなく実施されるはずだった定年延長を廃止にすることで人気取りに走るのもまた、いかにも自民党こと自由民主党らしい。人気取りではあっても、しかし定年延長を廃止にすること自体はまったく正しい。民間の定年は段階的に延長されるのに、なぜ公務員の定年だけ一度に65才まで延長されるのか?民間と同じように公務員の定年も段階的に延長すべきなのは当たり前で、公務員にだけ有利な制度を導入するのは間違っている。まさか検察庁法と抱き合わせにするために公務員法改正案を立案したのではないだろうが、ともかく黒川氏も7000万の退職金を手に民間人になることだし、今回の騒動で改正公務員法案という間違った法案が廃案になるとすればそれは非常によかったと思う。