グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

CNNに小池百合子が出てたけど、意外に英語がうまかった

CNNを見ていたらLeading Womenという番組に小池百合子が15分くらい出演して、英語でCNNの記者と話をしていた。今まで小池が英語を話すところを見た事がなかったんけど、意外に英語がうまかった。小池がどう英語を話すかなんて考えた事がなかったから、本当は意外に、というのはおかしい表現だが。

考えてみたら小池というのはもともとアラビア語の専門家としてキャリアをスタートさせた人なので、英語が話せないわけがないのだった。たぶん英語できないとアラビア語を勉強するのは難しいと思うし、アラビア語ができても英語が必要なのは変わりがないわけで、アラビア語ができる小池は当然英語も話せるのである。

それで小池の英語を聴いていていろいろ思う所があったんだけど、まず英語を自然に話していることに関心した。日本人ってだいたい英語を話すと必死になるんだけど、小池はわりと自然体だった。完全に自然体かといえばそうではないし、まあ小池だってつまんねー冗談を言った後オホホとか言ったりするんだが、基本的に話し方が自然で相手にあまり媚びることがない。

なんで日本人が英語を話すときに必死になるか、というと、本質的には相手に媚びようとするからだと思う。相手に自分が流暢に英語を話せる人間だという印象をあたえようとして、それでみっともない事になるわけだが小池にはこの日本人にありがちな習性がなかった。だから小池が英語を話してもあまりみっともない感じにはならない(これは政治家としては重要な資質である)。

小池は決して完璧な英語を話すわけではないけど、小池が話す英語はまともなのである。立て板に水って感じでよどみなく英語を話しているわけではないし、普通の日本人が英語を話すように言葉を探しながら英語を話すわけだけど、小池はシンプルな言葉で自分の言いたいことを明確に伝える。発音も無理がない。これは小池がヨーロッパに近い地域で活動してきたこともあるだろう。

英語というのは、しゃべらせればその人物がどんな人物かはっきりわかる。話す人間がどのように英語に取り組んできたか、どのような考えをもっているか、どのように生きてきたかがはっきり出るわけである。そういう意味で小池の英語の話し方は英語学習者に大いに参考になるのではないだろうか。