グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

「消費税は善」という洗脳から離れ、未熟な民主政治を斥けよう

「消費税は悪」の洗脳から離れ,未熟な民主政治を脱しよう。

https://lite.blogos.com/article/394622/

「消費税は悪」の洗脳から離れ、というのは少し日本語がおかしいような気がするが、本当のところ、消費税が徴税方法として良いものかどうかなんて実験をして決めるしかないと思う。そんなにごちゃごちゃいうならばさっさと実験すればいいんじゃないの?というのが僕の正直な印象だ。とりあえず税率を何パーセントか下げて様子を見たところで日本が破滅するとは思えないし、少なくとも、法人税減税よりも消費税減税の方が、世の中的には明るいニュースであるだろう。しかし、消費税が大好きな人にはこのような問題意識は全然ない。たぶん、そういう人は消費税を愛しすぎているのだと思う。消費税というのはフラットタックスだから、富裕層にとって非常に心地のよい税である。しかもこれを支持していると、いかにも自分が責任ある市民であるかのように見える(politically correctである)のでますます心地がよい。世の中には消費税をただちに増税すべき!という議論がそれこそ山のようにあるけれども、それら議論の背景にはどうも消費税は善!という結論が最初にあるような気がしてしかたがない。そして、消費税が善なのは、結局のところ、それが自分にとって都合がいいからなのではないだろうか。その証拠に、「財政再建」を理由に消費税増税を主張する人が金融資産に対する課税の強化を主張するのを僕はほとんど見たことがない。「財政再建」をするための政策は富裕層の痛みなしには推進できないにも関わらずだ(もっとも、資本主義体制の上で財政を再建する方法が存在するとは、僕はまったく思わないが)。消費税を徹底的に引き上げるべきとかいっている人たちの言うことはいかにももっともらしい。しかし、あとから見て大間違いだった議論はすべてもっともらしいのである。長期的には、消費税は引き下げられるだろう。国民が消費税賛成派の議論を未来永劫信用し続けるとは僕にはとても思えない。