グローバル引きこもりブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール acc4297gあっとgmail.com

コミュニケーション能力重視と終身雇用

常々思うんだけれども、日本の就活でコミュニケーション能力というものを重視するのは、やっぱり終身雇用だからなんじゃないかな、ということだ。

 

日本の終身雇用というのも相当に揺らいできていると言われるが、いまでも日本人の意識としては、会社というのは目的を共有するメンバーが集まるチームであるというよりは家族のようなもので、基本的には一生をずっと共にするというようなイメージがあると思う。

そういうわけで、日本の会社の求めるコミュニケーション能力というのは、家族の和をみださないように家族のだれとでもうまくやって行く能力なのではないだろうか。

家族というのは簡単にリストラできないから家族なわけで、もしおかしな人間が会社に入ってきてしまったらたいへんだ。

つつがなく会社員生活を送りたい、というのはみんな同じなのだから、経歴とかで少しでも変な所がありそうな人間を採用することには慎重になるというのも分かる気がする。

 

しかしながら問題は、仕事に必要な能力とコミュニケーション能力というのは必ずしも関係があるわけではない、という事だ。

もっと言うならば、世の中にはかえってコミュニケーション能力が低いような人間のほうがうまくやれるような事というのもたくさんあるんじゃないか、という気がする。

どうも今の世間のコミュニケーション能力重視の風潮を見ていると、適材適所という考えが希薄であるように思えてしょうがない。

 

コミュニケーション能力重視というのは、効率的なようで実はものすごい無駄を作り出しているのではないだろうか。

往々にして、人間の能力というのはそれぞれ相反するものだ。

日本社会におけるコミュニケーション能力の重視は、適材適所を難しくしている。

みんななんとなく分かっているんじゃないかと思うが、しかし能力を問題にするよりも、おかしな人間とは関わり合いになりたくない、というインセンティブのほうにみんな流されてしまっていると思う。

それでうまくいけばいいが、そういうモデルはある一定の条件においてしかうまくいかないのは今の東芝の有様をみても分かることだ。

 

アメリカの会社というのは欠陥のある人間をうまく使うのがうまい、と言われる。

それはおそらく、人間にはそれぞれ得意不得意というものがあるのだから、適材適所の考え方を徹底したほうが生産性が上がる、という考えかたから来ている。

適所適材という考えかたを徹底させれば、リストラというのも日本ほどには深刻なものとはならない。

日本でリストラをされたとしたら家族から絶縁された気分になるだろうが、アメリカではそれは一応、適材が適所に移動していくプロセスに過ぎないのである。

まあ、アメリカにもアメリカ特有の不条理というのもあるだろうし、グローバル化の影響でこのような前提は相当変化しているだろうが、しかし日本の社会と比べてアメリカの社会において適材適所が実現されている事は疑い得ない。

そして、それは社会の生産性にはっきりと表れている。

 

もしかして、日本社会が「コミュ力重視」といっている限り、日本はダメなままなんじゃないだろうか。

なぜならそれは、無能なのにコミュ力だけはある人間が不当な利益を得る一方、コミュ力がない人間が適所に行くどころか社会的コストになるような社会だからである。

どんな社会にもよい面があるけれども、コミュニケーション能力重視の日本社会が行き詰っているのは明らかだ。

今の日本の現状を見るにつけ、日本が復活するには、日本社会をコミュニケーション能力がなくても別に問題ない社会にしていくことが重要だと思えてならない。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。