阿部一二三
今週の情熱大陸は阿部一二三だった。
とりあえず思ったのは、なんで髪を伸ばしちゃったんだろ、という事。
どう考えても高校時代の髪型の方が似合っていた。
そこまでシャープな顔立ちではないというか、基本丸顔なんで髪が長いとくどくなる。
背が低くて肩幅広いタイプだし。
オリンピックというのは髪型が似合っていない選手は負けやすいイメージがあるので心配になる。
それから、やたら髪型を気にする様子があるのもよくない。
アスリートは多かれ少なかれみんなナルシストなんだろうし、ある程度はナルシストでないとダメなんだろうけれども、野村みたいにスカッとしたタイプのナルシストでないのは気にかかる。
というか微妙な髪型だから髪型が気になるんではないだろうか。
まあ、リオで金の大野将平もあんな感じの髪型だったので問題ないんだろうけれども、でも大野はくせ毛だからなあ。
似合ってないとまでは言わないけど、高校時代の髪型の方が似合っている。
番組では、在籍する日体大柔道部の寮の自室も紹介されていた。
普通こういう寮の部屋というのは相部屋というイメージがあるが、個室である。
全員個室なのかはわからないが。
四畳半もなさそうな部屋にはベッドと無印のものらしきクローゼットケースしかなく、あとは上に洋服などが掛かっているだけ。
そしてフックにこれまで獲得したメダルが無造作に、まとめて掛けてある。
照明の蛍光灯は暗い。
とても殺風景な部屋である。
まあ、寝るだけのための部屋なのだろうが、世界ランキング1位でもこういう部屋に住んでるのか、と驚いた。
それから驚いたのは、寮の食堂で柔道部員が上半身裸で食事を食べている事。
取材が入らない時は全裸の上にタオル巻くだけ、みたいな事も言っていた。
筋肉を見せ合う事で闘争心を高めようという事なのだろうか。
筋肉といえば、阿部はウェイトトレーニングを一切せず柔道するだけであの筋肉なのだという。
「筋肉を増やすために柔道をしていない」と言っていたが、これはさりげなくキツイ一言だと思った。
早期教育についても考えさせられる。
阿部の父親は消防士で、小さいころからマンツーマンで体幹を鍛えるトレーニングをさせていたらしい。
番組では、当時を再現するためにボールの上で玉乗りをしながらキャッチボールをしたりしていた。
子供の頃からそんな事ああをしていたら、そりゃ強くなるわ。
他の選手はそんな事してないもん。
有力選手の妹が子供の頃に何をやっていたのかについて紹介はなかったが、同じ感じで有力選手になったんだろうね。
早期におけるトレーニングの方法にはまだまだ膨大な可能性がありそうだと思った。
ちなみにトレーニングの場所は近所の広場。
衆人の前で恥ずかしかったらしいが、強くなりたかったから我慢したのだとか。
金持ちの清宮の家の地下には特別の練習場があって、清宮は小さいころからそこでバッティングの練習をしていたのだが、そのような特権がなくても出来ることがあるものなのだなあ、と思った。
阿部の普段の体重は72キロで、試合になると10日間でそこから66キロ以下まで落とすらしい。
筋肉の塊で激しい運動をしているとはいえ、10日間で6キロも落とせるとは驚きである。
そういう体重の落とし方だと、試合の直前は闘争心の塊になっているのだろうな。
世間のダイエットというと、とにかくチンタラして全然意味がなさそうなものばかりのような印象だが、本気でダイエットをすると10日間でも案外劇的な変化があるものなのかもしれない。
・・ということで結論としては、3年後の東京オリンピックまでに阿部には元のように短い髪型に戻してほしいものだと強く思った。
オリンピック、特に柔道競技というのは要するに日本人がどれだけすごいかを示すデモンストレーションである。
まあ本人はこの髪型が気に入っているわけだしどんな髪型でも勝つのだろうが、個人的には昔のようなバランスがとれた髪型で金メダルを取ってほしい。
坊主とか坊主に近い髪型が本当に似合う選手なのでもったいない。
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