グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

東日本大震災から7年

今日は2月の10日だから、あと一月ほどで東日本大震災から7年になる。もう7年たったのか、というべきか、まだ7年しかたっていないのか、というべきか。7年というがとんでもなく昔に起きた出来事なような気がする。

今から考えると誠におめでたい限りだけれども、震災当時、僕もあの震災にそれなりに衝撃を受けて、この震災は日本を変えることになるし、自分もこの震災を契機に違う生き方をしないといけない、と思っていた。僕だけでなく、同じようにあの震災を受け止めた人は多いと思う。

しかし、それでは大震災から7年後のいまとなって振り返ると、僕は大震災の後でなにか変わったのだろうか。はっきりいって、大震災が僕にもたらした変化は完全にゼロであると自信を持っていえる。

あのころ、震災をきっかけとして違う生き方をしないといけないと思った人で7年後の今も震災前とは違った生き方をしている人はどれくらいいるのだろうか。ほとんどいないのではないだろうか。そして生き方が変わった人がほとんどいないとしたら、社会だってそんな変わっていないと思う。

しかしながら、僕がのんきにこんなことを書いているのは、僕が震災当時、たまたま被災地から離れたところで暮らしていたからに過ぎない。もし僕の家が津波の直撃をうけたエリアにあったとしたら、ひきこもりをしている僕など100%の確率で死んでいただろう。

鹿児島沖に世界最大級の溶岩ドーム見つかる | NHKニュース

九州の巨大海底火山の活動が活発化しているらしいという話を読んだ。もしこのような火山が爆発したら、最大で一億人が死ぬらしい。日本でこのような火山は過去12万年間に10回爆発していて、前回の爆発があったのはのは7,300年前という。だから、ほんとうに明日日本人が一億人死ぬとしてもぜんぜんおかしくない。全くSFのような話だが、最新の地質学の知見ではそういうことになっている。

今後100年で巨大火山が爆発する確率は1%と見積もられている。もちろん、今後100年で1%だとしても99%はおきないわけである。実際、これまでの過去100年間だって巨大火山が噴火する確率は1%あったわけだが、巨大火山は噴火していない。しかし、東日本大震災だって、1911年3月10日から2011年3月10日まで何も起こっていないのだ。大災害が起きるその瞬間まで、世間は何事もなく暮らしている。まったく2011年3月10日のように暮らしているのである。それは、一億人が死ぬような大災害でも変わりない。

いったい、日本の人口が一億人死んだとしたらどうなるのか?考えるだけで大変なことだし、その結果として発生するはずの無秩序状態は想像するだけで恐ろしい。しかし、確かなのは、海底火山が爆発した100年後には、人々は普通に暮らしているだろうということだ。まあ、百年でそれ以前の日本社会の安定性が回復される保証はないが、たぶん時間の問題だろう。

あの狂気の第二次世界大戦終結してからまだ70年ほどしか経っていない。しかし、限られた当事者以外、日々戦争について考えている人は、一部の専門家かマニアだけである。七十年前の出来事でもこうなのだから、百年前に起こったことなど第一次世界大戦くらいおぼろげにしかイメージできないはずだ。

それにしても、自然がもたらしうる大惨事と比べて、世間が大騒ぎしていることは何とちっぽけなことなのだろうか。明日にも一億人が死ぬかもしれないのに、はあちゅうが何を言ったかで大騒ぎをするなんて滑稽でなくて何だろう。

もちろん、もし明日世界が破滅する可能性があるとしたら(実際、多くの日本人はそのような状況で毎日暮らしているわけだが)何をすべきかというのは難しい問題である。どうせ死ぬなら何をしても同じ、というのはたしかにその通りだから、なにをやってもいいような気がしてくる。

しかしながら、せっかく東日本大震災の記念日というのがあるのだから、それを機会に世の中の大半のことは九州の巨大海底火山と比べたらまったくちっぽけなものであるという端的な事実を再確認するのは無駄なことではないと思う。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。