グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

東京オリンピックの「ボランティア」とカネと前向きな生き方

去年、東京オリンピックの予算が足りないからと大学生のボランティアを大量動員して何とかする、みたいな話を聞いたとき、僕はそんなものに応募する学生なんているのかよ、と思った。2年後、自分がどのような状況で生きているのか分かっている人なんて一人もいないし、欧米諸国の通例とはちがって宿泊費なども自分持ちというではないか。こんな金儲けスキームを回している連中は本当に無能なんだろうな、そもそもこの時期に東京にオリンピックを招致すること自体がものすごくセンスが悪いんだけど、なんて僕も世間も思っていた。しかし、考えてみたら、こういうボランティアができるのは金持ちだけだ。間接的に親から資金を援助してもらわないとボランティアはできない。いや、間接的どころか、中にはボランティアするからお金ちょうだい!なんていう学生もいるかもしれない。んで、ボランティアしたらどうなるか?「東京オリンピックのボランティアしてたときに、こういう事があってね、ああいう事があってね・・素晴らしい経験だった」とか、あとで言うことができる。「今の時期に東京オリンピックをやるなんてセンスが悪い。どうせ上級国民の金儲けスキームの一環なんだろう」みたいなことを言っている僕などどは偉い違いだ。つまり、ボランティアというとわかりにくいが、前向きな自分、というキャラをカネで買っているのだ。そして、東京オリンピックのボランティアをするような人は実際、どんどん前向きな人になっていく。そういう風にしていろいろと差が付いていくのだろうなあ、となんとなく思った。