グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

夏の甲子園 準決勝2試合の感想

感想を書きます。

作新学院 10-2 明徳義塾

実力差がそのまま出た試合だったと思います。

作新のエースの今井は本調子とは程遠かったけれども、ピンチになっても全然ピンチという感じがしなかった。最初から最後までぜんぜん負けそうな雰囲気にならなかったです。

今井は体力を温存するために「7,8割の力で投げる」と公言していたらしいですが、実際に打たせて取るような感じでした。要所要所では本気で投げているのか、あと一本が全然でないんですよね。明徳が点を取っても作新の手のひらの上で点を取っている感じでした。本調子でなくてもスーッと伸びていく投球は前回と同じで、打者からすると打ちにくいんだと思います。

それと今日は制球が少し不安定という事もあるのか、変化球を多用してました。

作新は後半、明日の決勝の事を考えて2番手の投手に継投したんだけれども、このピッチャーは良く0点で抑えたと思います。ほんとにぎりぎりの所で0点に抑えている感じでしたが、ぎりぎりでもぎりぎりでなくても0点は0点なんですよね。

9回は元のエースナンバーで今は打撃で活躍している入江にピッチャーが交代になりました。「エースナンバーを譲った事に悔しい気持ちもある」と言っていたらしいですが、さすが元エースらしく余裕で0点に抑えていました。投手としての実力は甲子園に来た投手の中でも上の方だと思います。

今年の作新が強いのは、実質的に打撃もできるエースが2人いるからというのもあると思います。この事の間接的な影響は相当あるのではないでしょうか。これまでのゲームで今井はヒットをかなり打っていて、今日も3つヒットを打っていました。ここまでのレベルで投げるのも打つのも出来る選手が2人いるというのはあまりない事だと思います。

秀岳館 3-4 北海学園

秀岳館が勝つ可能性は相当にあったと思います。

1回に盗塁失敗したのは秀岳館からするとアンラッキーでした。秀岳館はそのように得点してきたわけですけど、いかにも鍛治舎氏がやりそうな事だと警戒されていたかもしれません。それから暴投から得点しようとホームに帰ってきた選手がアウトにされましたが、あれは普通は得点できるシーンだと思うのでかなり運が悪かったと思います。

さらに、今日は守備に大きなミスが多発しました。守備のミスから3点取られたイニングは本当にもったいないです。こういう所に地力の差というか、余裕のなさが出たというか、このゲームは守備の実力で結果が決まったゲームなんではないでしょうか。

最後の方の展開は本当にすごかったですね。かなり逆転サヨナラになりかけましたけれども、あと少し及ばず。正直、よくここまでやったな、と驚くしかないですし来年鍛治舎氏が何をやってくるか注目したいです。

一方の北海学園はゲームの要所要所でミスがなかった感じがします。そういう所の地力はさすがとしか言いようがありません。しかし、北海学園は今日は勝ちましたけれども決勝で作新に勝つのはほとんど不可能だと思います。もちろん今井の制球力が明日どうなるか分かりませんけど、今日のゲームの内容だけ見ると北海学園が10点差くらいで負けそうな感じです。