グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

読書経験者

夏の甲子園が始まった。

8月22日に優勝校が決まるまで、これから熱戦が繰り広げられる事になる。

甲子園というのはともかくすごい。

テレビで見ると、全員すごい野球の技術をもっている。

甲子園に出場するのは各都道府県で優勝したチームだからみんな上手いのは当然だが、子供の頃から心身共にトラブル続きで、人生がほとんど30過ぎから始まったような感じの僕からすると驚く事ばかりだ。

かと言って、それでは甲子園に出ないチームは大したことがないか、というと、もちろんそんな事はない。

高校で野球をやっている子供は大抵、小学生の頃から野球をやっているので、どんな子供(高校生を子供というべきかはよく分からないが)でも未経験者ではできないような事ができる。

だから、地方大会の無名公立校の試合でも、スーパープレイはいくらでもある。

やはり、どんな事でも、小学生の頃から続けると未経験者には信じられないレベルに達するのだ。

 

そんな事をテレビの甲子園の中継をみながら考えていたのだが、そこで思ったのは、僕が小学生の頃から続けている事って何かあるのだろうか、という事だ。

野球をしている小学生が野球をしている間、僕は何をしていたのだろうか? 

それで気づいたのだが、スポーツも習い事も何もしていない僕が続けている事が一つだけある。

僕は小学生の頃から、読書をしていたのだ。

 

以前にも少し書いたが、僕の家はテレビ禁止・ゲーム禁止・スポーツ禁止というとんでもない家だった。

その当時は心身ともに、まともにスポーツができるような状態ではなかったのでスポーツ禁止は関係ないが(まあ、世の中に対する見方は多いに歪んだが)、小学生の僕に出来る事というのは、本当に本を読むか、新聞を読むか、くらいしかなかった。

市立図書館と県立図書館では相当の時間過ごした。

もっとも、読書をすると言っても、子供の頃の僕は精神障害がものすごくて、それほどレベルの高い読書ができたとは思わない。

今から考えると、随分としょうもないものを読んでいたものだ、と思う。

しかし、子供の頃から本を読んできたので、その頃から読書人としてのカンはある。

 

野球に上手い下手があるように、同じ読書をするにも読書が上手い人と下手な人がいる。

まず、読書が下手な人は、背表紙を見てもどれが面白い本なのか分からないと思う。

よく分からないから、どの本を読めばいいのか分からないし、選んだとしてもスカばかり引く。

外れの本を読んでも面白くないので、一向に読書が上達しない。

 

僕は背表紙を眺めたらすぐに、どれが面白そうなのか大体の見当はつく。

もちろん、背表紙だけだと十分な事は分からないが、本気で書いた本なのかどうかは10秒ページをパラパラすれば分かる。

膨大にある本の中から面白い本を嗅ぎ当てるのは、読書人として基本中の基本である。

そのために必要なカンと、その背景にある教養について言えば、小学生の頃から読書をしている方が有利かもしれない。

 

確かに、本などを読まなくても、充実した人生を送る事はできる。

それどころか、本ばかり読んでいる人の人生というのは、本を全く読まない人の人生よりも貧しいのではないか、と僕は疑っている。

読書なんかをしている暇があったら、野球などをしていた方が普通は役に立つだろう。

とは言え、状況によっては読書というのは人生において重要な意味を持ちうる事は否定できない。

そして、人々の本の読み方を観察すると、本の読み方には上手い下手がある、というのも事実で、この上手い下手には小学校時代の読書経験がある程度は影響するような気がしないでもない。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。