グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

大型補強

巨人「軍」がリーグ優勝したということで、日本シリーズがどういう結果になるのかについては僕も少し気になっていた。というのは、巨人「軍」には広島から移籍した丸がいる。日本シリーズで全然打てなかったのに広島を裏切るなんて!とカープファンから非難された丸だったが、この丸が巨人で大活躍をして日本一になったら面白いと思った。結果は巨人「軍」のストレート負け。シーズン中は前評判通りの活躍をした丸も日本シリーズではヒットひとつで終わり、「逆シリーズ男」の汚名返上とはならなかった。とはいえ、今年は今年、未来は未来である。先のことは誰にもわからない。来年以降には、丸らの活躍により巨人「軍」が毎年のように日本一になるような未来だってあるかもしれない。あるかもしれないのだが、こういう結果を見ると、「大型補強」によって巨人「軍」を強くするという考えには無理があるのだろうな、と思う。まず、当たり前の話として、大型移籍なんかをするよりは生え抜きのプレーヤーとしてやった方が精神的に強いに決まっている。大型移籍をしたプレーヤーはみんな多かれ少なかれ、大金をもらってファンを見捨てた、という負い目を感じているはずだ。セリーグならば移籍元は巨人と比べて相対的に弱体化しているわけで(それが巨人「軍」側の目的でもあるから巨人「軍」にはアンチが多いのだが)、プロとして新しい環境で結果を出すだけ、と頑張っても人間なのだからそう簡単な話ではないだろう。そこに、巨人「軍」のように失敗が許されない環境で大金をもらってプレーするという重圧が加わる。やはり、日本シリーズのような大舞台では生え抜きの方が有利なのではないかという気がする。FAによる大型補強は若手の育成という観点からもよくない。他の球団から来た大物が活躍するほど若手の出番は減少する。出番が少なくなればますますミスは許されない!となるわけで主力選手となるべき若手はなかなか育たないだろうし、若手が育たないから大型補強に手を出すという悪循環にはまるだろう。どう考えてもFAによる大型補強は副作用が大きすぎる。ベテランが衰えたら他の球団から他のベテランを持ってくるなんてことはするべきではない。それなのに巨人「軍」が大型補強を連発するのはなぜだろうか?思うに、巨人「軍」は絶対に勝たなければいけない!という思い込みが強すぎるのではないだろうか。たぶん楽天関係者は楽天「軍」は絶対に勝たなければいけない!とは思ってないし、ヤクルト関係者はヤクルト「軍」は絶対に勝たなければいけない!とは思ってない。今回のシリーズの結果の背景には、指名打者制度の有無など構造的な問題もあるだろう。しかし、巨人「軍」は大型補強なんかに大金を使うのを一切やめにして、そのカネを選手にかかる重圧を緩和することに使った方がかえっていいのではないかという気がする。