グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

K1

政治家とか行政からの「要請」を無視してイベントを強行したK1だけれども、考えるほどにK1側にイベントを自粛するインセンティブがなくて笑ってしまう。まず、派手な髪型をしたアンチャンが殴り合いをするK1は教育にはなんも関係ない。これがサッカーとか野球とかラグビーなどと違うところだ。教育と関係があると、どうしても教育的な振る舞いをしなければならなくなるし、実際にこれらのプロスポーツ団体は教育的な振る舞いをすることになる。さらに、K1には行政からのカネが入っていない。メジャースポーツになると行政がらみのイベントは多いだろうし、規模がでかくて地域密着となると行政との連携は欠かせない。行政と関係があるとこういう要請は無視できない。そして最後に、K1は「社会の木鐸」こと大手メディアとも関係ない。K1にどういう選手が出場して誰が勝ち、誰が負けるかなんてワイドショーではやってない。もちろん大手メディアからのカネも入っていない。まあ、大晦日とかに少しは入ることもあるのかもわからないが、メジャースポーツとくらべたら問題にならない程度だ。K1がこのようにあらゆる利権と無縁である一方、K1がイベントを開催するインセンティブは無限大である。イベントを開催すればおとなしく行政の言うことを聞いておとなしく破産するなんて局面を避けることができるだけではない。いままでK1なんかに何の関心も持っていなかったマスコミも噂を聞きつけてやってきて、大々的に取り上げてくれる。マスコミどころか知事や大臣までもがK1の宣伝をしてくれる。そしてなにより、イベントの自粛はK1が本質的に持つ反社会的側面に全くそぐわない。自粛を要請されたからといっておとなしくイベントを自粛するのは格好わるいのだ。そして、自粛の要請を無視してイベントを強行するのは格好いいのである。しかも、自粛の要請を無視してイベントを強行するのは完全に合法なのだから、これはどう考えてもK1側の大勝利だ。とはいえ、今後権力側からどのような仕返しがあるのか気になるところだが、ひとまずは運営側もファンも、今回のイベント強行に関しては「やってやったぜ!」という感じなのではないだろうか。