グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

アラフォーからの成長

成長というのは何だろうか?

例えば、幼児であったり、10代であったり、20代であったり、これらの年代では大きな成長がある、というのはだれも否定しないだろう。

これらの年代では皆、身体的にも社会的にも大きな変化があるわけで、それに従って中身のほうも変わってくるのである。

どうも、成長というのは外部の変化と一緒になって来るものであるような気がする。

環境が変わると誰でも、遅かれ早かれ、普通はその環境に適応していく。

もちろん、内面の変化が外面の変化に先立つ、という事もあるだろうが、内面の成長と環境の変化というのは関連がある事が多い。

 

そういう視点から僕の30代前半までの人生を振り返ると、それはほとんど成長がない人生だった。

病人というのは成長するのが難しい。

いや、病気の程度によっては、成長と闘病を同時並行で続ける事ができるし、実際にこの二つを両立している人はいくらでもいるが、僕の場合はそうではなかった。

まず、病気の程度が重すぎたし、病気の種類も社会で生きる事が無理になるようなものだったから、正直、生きているのがやっとで成長どころではなかった。

理屈では、どんな状況でも出来る事はある。

しかし、理屈ではそうでも、現実にこの理屈を実行するのは本当に難しい。

今になって自分の人生を冷静に観察すると、そう考えざるを得ない。

もちろん、(広い意味でだが)勉強は続けていたので、英語が分かるようになるとか知識の量は増えているが、では人間としての成長があったか?というと、これはゼロといっていいと思う。

 

僕がまあ、世間一般が言うような意味で成長を始めたのは、本当にここ数か月なような気がする。

それほど健康状態に変化はないような気がするが、なんだかんだで以前から僕を雁字搦めにしてきた拘束が軽くなっているのだろう。

いろいろな事に挑戦する意欲が出てきた。

考えてみたら、僕はこれまで何か意欲的に物事を取り組んだことがなかった。

もちろん語学やプログラミングなど、惰性で取り組める事には取組んできたが、それはあくまで受動的な取り組みかたで、(なかなか説明するのは難しいが)意欲的には取り組んでいない。

意欲的に取り組む、ということが出来ないので、仕方なく惰性でできて、ある程度将来にとってプラスになるかもしれない事をしてきたに過ぎない。

しかし今では、何の心がけがなくても色々な事に取り組む意欲がある。

健康上の拘束が軽くなった後で、精神のほうが成長したのかもしれない。

 

これは病人でない人には理解が難しい事だろうが、僕は35になる前はほとんど死んでいたも同然だった、と思う。

だから僕は、(これは一時の勘違いかもしれないけれども)自分の人生は今、始まった、という感覚を非常に強く持っている。

もちろん、精神的に生長し始めたと思ったら自分はオッサンになっていた、というショックはある。

しかし、その一方で、僕は精神のあり方が本質的に攻撃的だから、歳だけ食ったしょぼくれたオッサンには絶対なっていない、という自負もあるし、今は高齢化社会だから、見方によっては僕みたいな者でもまだ若い部類と言えなくもない。

そう楽観的に考えて、まあ、今でも健康上のトラブルが無くなったわけではないが、これからは今まで無理だった事も意欲的に取り組んでいこうと思う。

本来ならば、生長だの意欲があるだの、そのような事は書くべきではない。

しかし、今の心境をどうしても書き残しておきたいというか、書くことでこの問題を徹底的に考えてみる必要があるので、あえて書く。

電子出版した本

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

Common Lispと関数型プログラミングの基礎

 

多分、世界で一番簡単なプログラミングの入門書です。プログラミングの入門書というのは文法が分かるだけで、プログラムをするというのはどういう事なのかさっぱりわからないものがほとんどですが、この本はHTMLファイルの生成、3Dアニメーション、楕円軌道の計算、 LISPコンパイラ(というよりLISPプログラムをPostScriptに変換するトランスレーター)、LZハフマン圧縮までやります。これを読めばゼロから初めて、実際に意味のあるプログラムをどうやって作っていけばいいかまで分かると思います。外部ライブラリーは使っていません。 

世間は英語英語と煽りまくりですけれども、じゃあ具体的に英語をどうするのか?というと情報がぜんぜんないんですよね。なんだかやたら非効率だったり、全然意味のない精神論が多いです。この本には僕が英語を勉強した時の方法が全部書いてあります。この本の情報だけで、読む・書く・聞く・話すは一通り出来るようになると思います。