北朝鮮のミサイル開発と「宇宙事業」
北朝鮮の核開発と並んで世間で問題になっているのは北朝鮮のミサイル技術の進歩である。
核というのは核をターゲットまで運ぶ手段がないと意味がないので、ミサイル技術がないと核があっても意味がない。
だから、核開発とミサイル技術の発達は同時にやらないといけない。
西側諸国が北朝鮮を甘く見ていたのはこのミサイル技術に関する技術的な問題を解決をするのは無理だろう、と高をくくっていたからだった。
ところが報道の通り、北朝鮮のミサイル技術の進歩は素晴らしく、北朝鮮は必要なミサイル技術を持っているか、もし今の時点で持っていなくても必要なミサイル技術を入手するのは時間の問題である。
それで、北朝鮮のミサイルについて報道に関して思うのは、今のテクノロジーを使えばミサイルというのは本当にだれでも作れるものなんだなあ、ということだ。
ミサイルというと、あたかも最先端技術を独占した先進国しか作れないものだというイメージがある。
しかし、考えてみれば核兵器と同様、大陸弾道ミサイルというのは50年前の大型コンピューター室でオープンリールがクルクル回っている時代の超レトロな技術なわけで、北朝鮮でも作れるのは当たり前なのだ。
北朝鮮の報道を聞いて、僕は堀江貴文氏の宇宙事業の話を思い出した。
堀江氏がいうには、今のスマートフォン(だったか)に乗っているジャイロスコープというのは、昔のロケットに載っていた一つ数千万のジャイロスコープと同じ性能があるのだという。
ジャイロスコープだけでなく、ロケットを作るのに必要な技術も今の時代相当に安くなっているわけで、ロケットというのは今の時代だれでも(当然北朝鮮人にも)作れるものなのだ。
そして、ロケットとミサイルというのは、目的が異なるだけで使っている技術は同じである。
だから、そこらへんの工学部の学生でも、意欲とカネさえあれば、たとえばワシントンDCを攻撃できるようなミサイルを開発できるだろう。
たぶん、真面目にやれば僕でも開発できると思う。
なにせ32ビットのマイクロプロセッサーが200円で売っている時代だ。
秋月に売っている電子部品にも、ミサイルを作るのに使えるものはたくさんあるはずだ。
だから、ミサイルというと日常とはかけ離れたもののように聞こえるが、そんなのは「大学対抗ミサイルコンテスト」みたいに、ミサイルを開発するという文化がないだけの話なのである。
僕は正直、いままでVoyagerプロジェクトに関心があったくらいで、宇宙とかロケットにはなんの興味もなかった。
しかし、民間人がミサイルを開発できるとなると、いままで興味がなかった話でもなんだかものすごい興味深いもののように思えてくる。
今の時代はそういう、ものすごいいろいろなことが出来る時代だということを、北朝鮮のミサイルははっきりと示している。
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