グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

Fit mindsetとDevelop mindset

「情熱を探そう」というアドバイスはもうやめよう

https://medium.com/@tumada/do-not-find-your-passion-a7b2f290b5a

意外なようで当然の結果と思う。Fit mindsetの持ち主が選ぶだろう仕事は、Develop mindsetの人が選ぶ仕事より難易度が高いだろうからだ。つまり、前者の仕事は後者の仕事よりも失敗しやすいのである。あたりまえだが、仕事に成功すれば他のこともうまくいくようになるだろうし、失敗したら他のこともうまくいかないだろう。これは結婚の話でも同様で、見合い婚はそもそも経験上周りがうまくいきそうなマッチングをやっているから結婚の難易度が低い。自由恋愛に基づいた結婚なんて勢いでするものだから結婚の難易度は高い。当然、難易度の低い結婚は難易度の高い結婚よりうまくいきやすい。しかも、Develop mindsetを持っている人は、どんな状況でもおもしろさを見つけていくような頭の働きがあるわけで、そのために職業や結婚相手などに困ることも少なくなる。企業ビジネスをやっている人が講演会などを行うと、当然「情熱を傾ける対象はどのようにして見つければいいのか?」という質問がでてくる。もしDevelop mindsetを大量にもっているならば、かえってあれこれやりたいことがあってどれを選べばよいか困る、ということになると思うが(Fit mindsetとDevelop mindsetは区別できるように定義できているのか疑問だが)Develop mindsetは多かれ少なかれ誰でももっているものなので、何でもいいんじゃない、簡単なことは成功しやすくて楽しいし、難しいことには難しいなりにおもしろいし、みたいなことをいうのが正解だろう。ああいう質問を分かりやすく翻訳するならば「僕もジョブズみたいに成功したいけど、ジョブズみたいに生きる方法を教えてください」ということになると思うが、ジョブズみたいな人ならばリンゴ園でバイトしてようがジョブズみたいな人生になっていくだろうから。