グローバル引きこもり的ブログ

「Common Lispと関数型プログラミングの基礎」というプログラミングの本を書いてます。他に「引きこもりが教える! 自由に生きるための英語学習法」という英語学習の本も書いています。メール → acc4297gアットマークgmail.com

イラン

イランの核開発に関する騒動は、イスラエルが核を保有している時点で茶番なのだが、しかし何故イランは核を保有しようとしているのか?イランの現政権の存続にとって最大の脅威は内発的なもので、それに比べたら外部からの脅威など全く無視してかまわない程度の問題に過ぎない。イランが核の保有をしたところで、そんなものはイランの現政権を維持するためには何の役にも立たない。アメリカの経済制裁のおかげでイラン国民の生活は困窮しているが、生活が困窮しても経済が繁栄してもイランのイスラム神権政治に対する支持が弱体化する一方なのは明らかだ。明らかなのだが、しかしイランの現政権にとってどちらが脅威かというと経済的繁栄の方だろう。資本主義の破壊力は最終的に、イスラム神権政治を可能にする条件を徹底的に破壊し尽くす。資本主義とイスラムは両立しないのだ。かといって、資本主義なしにイランという国家が成り立たないのも確かで、宗教に熱心なイラン人が何をしようが西洋文明の侵略に打ち勝つことはほとんど不可能に思える。

英王室とcapitalism

Bagehot
Harry, Meghan and Marx

https://www.economist.com/britain/2020/01/14/harry-meghan-and-marx

資本主義と今回の騒動との関連を指摘されてまず思ったのは、記事にもあるように、この結婚そのものが資本主義の力によってなされたものであるということだ。つまり、混血女性のメーガンがなんでエリザベス女王の孫と結婚したのかというと、メーガンがハリウッドで何十億も稼いだ「セレブリティ」だったからなのである。メーガンはglobal marketで何十億も稼ぐ素晴らしい女性なのであり、だからハリーはメーガンと結婚したのだ。王室のメンバーが資本主義的に振る舞うことで世間の失笑を買う傾向はダイアナの長男の結婚でもすでに見られたものだが、今回の一件は英王室がもはや資本主義の破壊力に耐えられなくなっているのではないか、との疑念を増強する。カネの前では万人が平等であるというイデオロギーに立脚した資本主義は、やはり容赦なく、王室の存続に必要なあらゆる幻想を吹き飛ばすことになるのだろうか?

はてな民なんていらない!はてなのはてな民隠し

これまで、はてなブックマークには、エントリーにリンクを張ったはてなブログのエントリーのリストが表示されていた。これがいつの間にかなくなっていたことを最近知った。はてなブックマークはてなブログのエントリーが載らなくなってからの流れといえばそうなのだが、ここまでやるのか!と驚いた。たぶん、はてなは企業のイメージを変えたいのだと思う。はてなのイメージははてな民のイメージと直接的に関係する。現状として、はてなのサービスはいろいろと癖の強い人が数多く利用しているサービスで、したがってはてなもちょっと変わった会社と見られている。しかも、癖の強い人は当然、色々なトラブルを起こしやすい。この点でもはてな民は経営上のリスクと見られているのだと思う。「低能先生」の一件が起きて、はてなの社員は改めて、はてな民隠しの方針は正しかった!と自画自賛したのではないだろうか。しかし、はてな民を隠してこれを無難なユーザーに入れ換えようとすることは、住み分けから競争へと戦略を転換したことを意味する。具体的には、はてなは今のように表現活動のプラットフォームにとどまることなく、もっとでかいITビジネスに参戦するつもりなのだろう。大手のIT企業なんてしょうもないものばかりだから、自分らでやったら必ず勝てるとはてな社員は考えているのではないだろうか。はてな民をいくら隠したところで、はてな民は他に行くところがないからはてなにとどまってコンテンツを生産し、当分ははてなの収入を作り出す。一方、はてな民の存在を隠してしまえば、癖が強い人が何をやってもはてなにとってはどうでもいい。自分達がますます「一流」になったようで、はてなの社員は楽しくて仕方がないはずだ。はてなにとって、はてな民など踏み台に過ぎない。

台湾

https://www.economist.com/asia/2020/01/02/taiwans-china-sceptic-president-tsai-ing-wen-may-win-again

中国によると、台湾は中国の固有の領土で、香港のように一国二制度の原則にしたがって中国本土に統一されるべきであるらしいのだが、考えてみたら台湾が中国に統一されてもそんなにいいことがあるようには思えない。台湾の統一の是非がカネの問題であるとしても、カネに関して台湾が困っているようには見えないし、そもそもにして中国よりも台湾の方が豊かな国なのだから統一したら長期的には台湾は統一前よりも貧乏になるはずである。しかも、上の記事にもあるように、米中間の冷戦が本格化すると統一すれば台湾もアメリカの経済制裁のターゲットになるわけだから、中国によって喧伝されるようにさらなる経済的な繁栄がもたらされるどころか経済的繁栄と政治的自由の両方を一挙に失うことになりかねない。統一後の香港でなにが起きたのかを考えると、台湾が国家として危機的な閉塞状態にならない限り、台湾が民主的な意思決定の結果として中国に統一されるなんてことはありそうにない。武力による統一を達成するだけの国力は中国にはないし、統一できたとしても統一した瞬間に中国が崩壊するというリスクがある。根本的な問題として、中国には解決困難な問題があまりにも多すぎる。中国が台湾よりも素晴らしい国家になるなんて事がない限り、台湾は統一されないと思う。

左翼といじめ

https://megalodon.jp/2019-1229-1430-11/https://anond.hatelabo.jp:443/20191227122850

https://www.asahi.com/articles/ASMDV5DPLMDVULFA01R.html

https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/black-kigyo-2019-2

以前、終身雇用はいじめをするような「上司」をクビにできないので危険!というエントリーを書いたのだが、予想の通り、三菱電機では「上司」がいじめをしても絶対にクビにならないらしい。クビにならないのだからいじめをしたい連中はいくらでもノーリスクでいじめができる。最終的には新聞記事になるまでいじめがエスカレートするだろう。これに対して、労働組合などの左翼は一体なにをして来たのか?同じことは学校でのいじめについても言える。具体的にはいじめは犯罪そのものなのだから、悪質ないじめをした生徒は少年院に叩き込まれるべきなのに、これが学校で起こっているというだけで犯罪行為が野放しになる。教師の過労みたいなニュースには大騒ぎをする一方で、いじめ問題を根本的に解決しようとする左翼の活動は全然見当たらない。本当に、左翼思想はいじめの素であると思う。

新年の目標

先ほど思い立って、新年の目標、という検索キーで検索をしてみた。特に目新しいものはない。ネットで今年の目標を探すのではなく、今年の目標は自分で考えないといけないと思った。それで、今年の目標を何にするかを考えて見たのだが、今年の目標は考えて行動する、に決めた。もっと言えば、なにを考えるかを考えて毎日を送ろうと思う。去年も僕は僕なりに考えて生きてきたのだが、必ずしも意味があることを考えて過ごしていたのではないと思う。というか、意味があるといえばあるのだが考えることのプライオリティーに問題があったと思う。今年はそこらへんを改善したい。

ブログ記事から1年を振り返る

いつのまにか、というか、いつものように一年が終わる。今年もブログを書いたり書かなかったりしたわけだけれども、個人的にはうまく書けたかな?と思うものをいくつか選ぶことで一年を振り返ろうと思う。

 

「令和」は読み方が変

http://globalizer-ja.hatenablog.com/entry/2019/04/06/075242

最近のベイカー茉秋

http://globalizer-ja.hatenablog.com/entry/2019/04/11/081531

改憲したところで結果はあんまり変わらないと思う

http://globalizer-ja.hatenablog.com/entry/2019/05/05/091156

政党の信用 その2

http://globalizer-ja.hatenablog.com/entry/2019/07/06/203446

教育という災難

http://globalizer-ja.hatenablog.com/entry/2019/07/12/135521

お笑いと弱者

http://globalizer-ja.hatenablog.com/entry/2019/07/29/143248

東京オリンピック地震津波のようにやってくる

http://globalizer-ja.hatenablog.com/entry/2019/11/14/072020

最年少特任准教授

http://globalizer-ja.hatenablog.com/entry/2019/11/12/074909

三菱電機

http://globalizer-ja.hatenablog.com/entry/2019/12/09/082133

富士山でのニコ生と事務次官殺人事件

http://globalizer-ja.hatenablog.com/entry/2019/12/26/122453